研究
2020.05.19
「チョウが食草を見分ける仕組みを探る」の人工飼料によるアゲハの幼虫を飼育中です
M.A.
2019/7/12 に上記実験について質問をさせていただいた M.A.(小6)といいます。
私は小学校1年生から夏休みの科学作品としてアゲハ蝶の研究を続けてきました。今年はこの状況で 夏休みの宿題に研究があるかわからないけれど 今年もたくさんのナミアゲハを飼育しています。
そして今 昨年いただいたアドバイスを元に、今年も人工飼料によるチョウの実験を行っています。今年は、カイコの飼料を前年のとは、(粉状の飼料→ようかんのような飼料)変更し 5/3から飼育開始を始めました。
当初何匹かは死亡してしまいましたが、その環境の適応できた幼虫は何匹か生きています。しかし、少しづつ大きくはなってきていますが、成長がとても遅く色も黒のままもう2週間以上が経過しました。
同じ時期に捕獲した幼虫で自然の飼料で飼育している幼虫はとっくに5齢幼虫になり さなぎになりそうです。 研究内容を見て、早くても2週間くらいからしか蛹にはならないと書いてありましたが、それより 私の飼育している幼虫は成長が遅いように思いますが、もう2〜3齢用の餌の割合に変更しても大丈夫でしょうか。どうしてもこの幼虫は成虫になってほしいなぁって思っています。
もし、この方法で飼育できることが出来て、私の大好きなアゲハも幼虫の頃に葉を食べなくなって、受粉をするためのミツバチのような益虫になったらうれしいなと思って、実験を続けています。よろしくお願いいたします。
2020.05.19
1. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)
文面から察すると、ずっと初齢用の餌を与えているのでしょうか。
初齢が最初に人工飼料にかじりつくためには味の濃いものが必要ですが、いったんかじりついたら薄味に切り替えていかないと栄養不足になってしまいます。初齢幼虫に人工飼料を与えて2〜3日で粉のような糞が落ちているのが確認できたら、二齢用に切り替えます。
今生きている幼虫には、三齢用など薄味に切り替えてあげてください。
人工飼料に混ぜる葉の粉末は幼虫に餌だと認識させるための味付けで、栄養の本体は人工飼料なので、どんどん薄味にしていく必要があります。
2020.05.20
2. M.A.
ありがとうございます。餌と認識させるために最初は葉の割合が多いのですね!! さっそくやってみます。これからの時期は湿度管理が難しいけど あきらめず毎日観察を続けていきたいです!!