季刊誌
2020.02.13
向かい合いながら議論の機会
進化生物屋さん
私自身も生命科学分野の研究者で、毎号とても興味深く読ませていただいております。カードについては、学生たちにも自由に手にとってもらえるよう、研究室に配架させていただいております。
近年の学生にとって、雑誌のオンライン化により、雑誌を手に取ってページをめくりながら研究に触れ、学生同士が一緒に見ながら会話(議論)するような光景はほぼなくなりつつありますが(面白い論文が公表されても、その論文の存在を研究室名のMLで紹介し合って、話題が膨らむ場合も互いにメールが交わされるという状況です)、唯一そのような光景をみせてくれているのが「生命誌」カードです。
実験の待ち時間や、お茶休憩時に、学生たちがリラックスしながら「生命誌」の様々な記事や研究に触れ、(PC画面ではなく)向かい合いながら議論の機会を与えてくれているカードは貴重な存在となっています。「紙工作」をきっかけに、学生たちが「ああだ、こうだ」と「生命誌」に関する会話が弾むことも多いようです。
私自身は、カードを受け取って新しい号の発行を知り、Webで読むことが多いです(文字サイズや写真を大きくして観たいことなどから)。
そして個人的なお気に入りは、第一線でご活躍されている先生方の、幼少のころから大きな業績をあげられるまでの人生ストーリーの記事です。「どのような(どのように)幼少時代・学生時代を過ごされてきたのか?」などは、普段の学会等では伺い知ることができませんので(退官講演などの特別な機会でないと伺うことができないような内容ではないかと思います)、楽しみにしています。
※季刊「生命誌」101号「あなたの声をお寄せください!」コーナーにいただいたお便りです。
2020.02.13
1. 川名沙羅(表現を通して生きものを考えるセクター)
カードもWEBも活用いただいているとのことありがとうございます。生命誌研究館だからできることは何か、自分たちにしかできないことに挑戦しようといつももがきながら表現をしています。楽しく活用いただいている風景を思い浮かべるととっても励みになります。
2020.02.13
2. 中村桂子(館長)
とてもすばらしい利用をして下さって、本当にありがとうございます。メールを拝読して飛び上って喜んでいます。