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みんなの広場

生命誌について

2020.01.30

デクノボーの叡智

ミッキー

今福龍太さんの刺激的な解説で宮沢賢治作品をたっぷり楽しみました。加えて、ネットにあった朗読作品もたくさん聴きました。その中でも、人と熊の不思議な“交感”を描いた「なめとこ山の熊」や、石や山が語り合い、化石恐竜が闊歩する「楢ノ木大学士の野宿」が好きです。詩では、「永訣の朝」で危篤の妹の死を見つめる賢治の気持ちを思い、「雨ニモマケズ」には賢治の生きていく気概を感じました。「虔十公園林」は味わい深い物語でした。いつも人からバカにされても笑っていた虔十は最後に思いもよらず人の役に立ちます。その時初めて人々はその価値に気づくのですが、そこに「デクノボー」との重なりを感じました。

人と動物、生き物と無生物、生と死が境界なく同列に扱われる賢治の物語は平和で穏やかでした。彼の詩は難しくて理解できませんでしたが、それでも今まで知らなかった賢治の魅力を知って楽しいひと時を過ごせました。本のご紹介ありがとうございました。

2020.01.30

1. 中村桂子(館長)

いろいろな方がいろいろな形でいろいろに語って下さる。賢治にはそれをさせる力がありますね。「デクノボー」をとても気に入っています。これで行こうと思っています。名誉とかお金とかにかまけてデタラメを言ったりやったりするよりはるかによい生き方だと思うので。

2020.02.05

2. ミッキー

「デクノボー」の生き方、もっと考えてみたいと思います。先日ビートたけしのお兄さんの北野大さん(環境化学者)が「グスコーブドリの伝記」を気候変動の観点で紹介されていました。面白かったです。いろんな方が語る宮沢賢治をもっと知りたいと思うようになりました。

2020.02.05

3. 中村桂子(館長)

グスコーブドリは、東日本大震災の後にすぐに読んだ時のことを思い出します。確かにいろいろなことを考えさせる作品ですね。

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