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みんなの広場

生命誌について

2019.12.18

土偶から続くわたしの今いるところ

J・H

先月、紅葉狩りの帰りにたまたま立ち寄った足助の町の資料館に縄文時代の土偶が展示されていました。高さ10㎝前後の手のひらに乗るくらいの小さな土偶が14~5体と、その時代の土器なども。資料館の人の話では個人の収集家が豊田市に寄贈されたものだそうです。その時私達は手にとってみることはできませんでしたが、地元の小学校では直接触って学習しているそうです。土偶に見入っている子供たちの写真も展示されていました。

1万年も続いたという縄文時代、私には想像し難い長さです。学生の頃習った縄文時代とは違い、その後の三内丸山遺跡等、色々新しい発見もあり、ある意味豊かな生活をしていたことに驚いたことを思い出しました。争うこともなく助け合って暮らす社会、祈りとともに自然と共存する社会、そんな日々の営みが積み重なった長い長い縄文時代なんですね。

美術館のガラスケースに入った土偶ではなく、ユニークで思わず微笑んでしまうような土偶たちを手に取って学習している子供たちは何を感じたのでしょう。私は土偶を作った人々から続く命のつながりがあって、わたしの今いるところを感じました。そしてこれからこの地球がどうなっていくのかという不安も感じました。

2019.12.19

1. 中村桂子(館長)

縄文時代の土偶は本当に可愛いですよね。最近の研究では狩猟採集の時代は労働時間が短く豊かで農耕を始めてから生活の豊かさが失なわれたという考え方になってきています。そのゆとりが生み出したのでしょうね。私たちもゆとりをもたないとよいものは作れませんね。

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