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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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語り合いからうまれるもの

2019年7月1日

中井 彩香

季刊生命誌100号はもうお読みいただけましたか? Webジャーナルも7月1日で全文公開完了です。これまでの号とは違った切り口での表現に、表現セクター一同、楽しみながらも悩み、ゼーハーしながらなんとかゴールまで辿り付きました。と思ったら、もう101号のスタート地点に立っています。101号も気合を入れなおして走り抜けたいと思っていますので、100号を読んでくださった方々、是非とも101号に向けた叱咤激励をよろしくお願いいたします(訳:みなさまのお声をお寄せください)。

100号に一生懸命取り組んでいる間に春がすぎ、もう夏です(今年は梅雨が遅い)。食草園の植物もぐんぐん成長し、それに誘われるように食草園にもチョウをはじめとするいろいろな生きものが訪れてくれてとても賑やかです。日々の食草園の様子は「食草園の毎日」を覗いてみてください。同じく暖かくなって増えてきたのが展示ガイドのご予約です。暖かくなってヒトも活動的になってきたのかな、なんて思いながら予約を受けています。展示ガイドでは20種を超える展示があるホールをガイドスタッフの説明を聞きながら1時間程度で巡ります(無料!)。音声ガイド端末の貸し出しも行っていますが全て聞くと4時間以上かかってしまうので、個人的には展示ガイドはとってもオススメです。湧き出た疑問をガイドスタッフや同じグループの方と考え、語り合いながらガイドは進んでいきます。私自身、展示ガイドスタッフとしての経験や、他の施設でガイドをしてもらった経験があるのですが、やはり語り合うということは、自分一人でとは違った新たな発見や視点を与えてくれます。楽しかった、また行きたい!もそんな語り合いの中から生まれるのではないかと思い、生命誌研究館を訪れてくださった人にもそう思ってもらえるようにガイドにも力が入ります。参加してくれた方の、楽しかった、また行きたい!を引き出せるような仕掛けを、ガイドスタッフや研究セクターの方とも協力しながら考えています。まだ展示ガイドに参加したことがないよ、という人はもちろん、もう参加したよ、という方も、ガイドスタッフによって展示をめぐる順番や語りの内容も変わりますので、何度でもお楽しみいただけます。

これからどんどん暑くなる季節、ガイドスタッフと語り合いながら涼しい館内を巡ってみませんか?お待ちしています。

[ 中井 彩香 ]

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