展示や季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。
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【展示ガイドスタッフから遠方の一ファンへ】
2014年3月17日
展示ガイドスタッフの前田真希です。
先日、生命誌研究館の創立20周年を記念したシンポジウムが開かれ、盛況のうちに終了しました。ご来場頂いた皆様には、本当にありがとうございました。遠方のため、普段なかなか生命誌研究館に来られない方々にも館の雰囲気を感じて頂くことができ、嬉しく思いました。
私事ですが、実はこの3月で、生命誌研究館を退職することになりました。振り返ってみると、本当にあっという間の2年間でした。ガイドを申し込んで下さった来館者の方々に対して、思うように生物の魅力を伝えられることが出来ないこともあり、試行錯誤の連続でした。それでも、ガイド中にたわいもない生き物の話に花を咲かせたり、思わず語り合ってしまってガイド時間が長くなってしまったことも、よい思い出です。また、来館者の素朴で当たり前の質問に答えながら、改めて生き物の不思議さや魅力に気付かされることも多く、私自身がとても勉強になりました。皆様にとって、私のガイドはいかがだったでしょうか。展示ガイドは、生物学を学んだスタッフが行います。そのスタッフにその場で、日頃から抱いていた疑問、展示を見てふと湧いてきた疑問を直接ぶつけることが出来るのも、ガイドの魅力の一つだと思います。スタッフもまた、来館者の皆様と言葉のキャッチボールが出来ることを楽しみにしております。館に来られる機会があれば、ぜひ展示ガイドを利用して頂けたらと思います!興味のある方は、どうぞこちらをご覧ください。
私は4月から関東に住むことになり、生命誌研究館からは離れてしまいますが、私自身が生命誌研究館のファンの一人であることは変わりません。そんな遠方のファンのために、館ではカード型季刊誌を無料で配送したり、ホームページで様々な情報を発信することをしています。(このスタッフブログもその一つですね。)特に、「生命誌アーカイブ」という試みによって、「環境」「脳」といったキーワードから、関連のある記事をたどることが出来るようになりました。そのような媒体を通して、折にふれ生命誌にふれながら、今後もずっと、様々な生き物を「愛でる」姿勢を忘れずにいたいと思います。2年という短い間でしたが、どうもありがとうございました。