展示や季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。
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【自分を観察する】
2013年2月15日
私は、今ダイエット中です。もともとダイエットには特に興味がなく、食欲のままに食べていたら4年ほどの間に20キロ体重が増加、昨年の夏には太ももに肉割れ(皮下脂肪が体重増加に伴い急速に肥大化し、真皮や表皮の伸縮性が追いつかずに割れてできる線)ができました。その様相から「苦しい!もう限界!」と叫ぶ細胞たちの声が聞こえてきそうで恐怖を感じダイエットを決意したのです。
食べることが大好きなので食事の量はあまり減らさず、規則正しい生活とジム通いを始めたら4ヶ月で5キロほどの減量に成功しました。成果が形になるとうれしく、今まで極力見ないようにしていた鏡の中の自分を直視できるようになりました。「食べる→太る→現実逃避→食べる…」という負のスパイラルからの脱却です。以前サイエンティストライブラリーに登場された松沢哲郎先生は自己管理と自分を客観的に理解するために毎日、自己点検ノートをつけていると語っておられ、「人間を知るにはまず自分から」という言葉が今の私にはとても胸に響きます。
生命誌の取り組みは、38億年の進化の歴史、それぞれの一生である発生の時間、そして一緒に生きている生きものみんなのつながり、1つのことに対しても同時に複数の角度の眼差しが必要なので、日々勉強です。そして、私の眼差しのその根源は私自身なので、自分のこともまじまじ見つめなければと自分に言い聞かせています。