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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【水菜、みかん、桜】

村田英克  春らしくなりましたね。年度末の忙しさが一段落したこともあって、ここ一週間ほどでようやく春を実感するようになりました。自宅のたたみ一畳程の庭に、食べようと思って植えていた水菜に花芽がついてしまいました。湯がいたらなかなか美味しくいただけました。菜の花と同じアブラナ科ですからね。食べ残した花芽はその後にょきにょき伸びて、柊(ひいらぎ)のような葉っぱの形に相応しい少しほっそりした黄色い花が開きました。
 昨年の秋から高槻市内に暮らしています。お向かいの大家さんが東北出身の方で、郷里から届く美味しい野菜や魚をよくわけて下さるので、何か気の利いたものをお返しにと思って、出張帰りにはお土産を欠かさないのですが、するとまたお返しをいただいてしまいます。そういう温かいつながりにとても感謝しています。
 お向かいの敷地に大きなみかんの木があって(実もおいしい)、これまで大家さんは、害虫は駆除していたというので、昨年度の尾崎ラボの研究成果や研究館の食草園について説明し、新年度からは、みかんについた虫は私が回収させていただくことになりました。
 表現を通して生きものを考えるセクターは、4月から新しいメンバーを迎えてのスタート、新しい年度の季刊生命誌も6月発行に向けて着々と制作を進めています。BRHでは、新年度の始まりに「桜の通り抜け」(4月3日(火)から15日(日)まで)を予定しています。今朝はまだ蕾が開いてはいませんでしたが、この陽気であれば週末には見頃になるのではないでしょうか。期間中は、いつもと違ってちょっと賑やかな研究館を楽しめます。日曜日も開館(月曜はお休み)しますので、昨年度の新しい2つの展示「エルマー・バイオヒストリーの冒険」、「蟲愛づる姫君」をはじめ、春の生命誌を見に、是非遊びに来て下さい。

[村田英克]

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