展示や季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。
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【愛づる対談】
第1回目、ロシア帽がお似合いだった今道友信先生。「せいぜい科学」には完全にノックアウト。自分の「視覚のような感覚に頼って」捉えていた今までの世界などもうちゃんちゃらおかしく、無音の暗闇で見えるものこそ本質!という修行僧のような境地に行けました。 2回目、岡田節人先生。花を見ればエロス…「スケベや」、鳥を見れば幻の細胞…「キレイや」。エロスもロマンも岡田先生にかかれば、文句なしに「カッコええやないですか」。あの独特の喋り口調をけずるのが惜しくて、編集には苦労しました。 3回目、佐々木丞平先生。学生の頃、美術史学会の手伝いで先生の隣でチーンとベルを鳴らしたことがある。たった数十分。それだけの相席で、退席際に「ご苦労様でした」と御挨拶を下さった事が妙に忘れられない先生と再会できて感激。仕事柄、私は応挙の標本的な写生に興味が片寄りがちですが、改めて絵画の意味を問われたようで、美術史の広さと本意を再確認しました。 そして、中村館長。何よりも「生命誌がわかる」対談だと思います。広々とした知の海の航海は、万物愛づる艦長と共に。 愛づる対談最終回は、12/1に収録。複雑…なお話です。 皆様もどうぞお楽しみに。 [北地直子] |