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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【嬉しいことをいくつか・・・】

工藤光子
 今年から京都造形芸術大学の通信制で授業を担当させてもらっています。3日間の生命論の最初が私、次に以前までラボ部門にいた青山研究員、最後は蘇研究員で、7月と10月に、100人弱の生徒さんと1日6時間ずつ向き合います(と言っても私は6時間もやらないのですが・・・)。私の授業はJT生命誌研究館の紹介と、DNAって何? の映像を制作しているので、映像を使いながらDNAってどんな形でどんな風に働いているのかについて講義します。そして、最後のコマではサイエンスコミュニケーション&プロダクションという仕事についてお話します。
 私の本職はサイエンスコミュニケーション&プロダクションです。ですから、レポートも、知識が伝わったかの確認をするのではなく、サイエンスコミュニケーション&プロダクションをしてもらいました。出した課題は「授業を聞く前と後のDNAのイメージを各々ビジュアルで表現し、なぜそのように表現したか、500文字程度でコメントをつける。表現方法は自由。」というもの。生徒さんには陶芸、油絵、建築、写真など様々なコースの人が含まれています。課題を出した私はとても楽しみなのですが、以前、岐阜の芸術系の大学院大学でもワークショップをやってみましたが、そこではあまり成功しなかったこともあり、ちょっとどきどき。7月の生徒さんのレポートを9月に受取りました。40人程度が私の課題を選んで作品を作ってくれていて、その中身にとても感動。その中でも私にとても感動をくれた作品を事務の方にお願いして頂いてしまった程です。わざわざ何点かの写真を地面に置いて、それを撮影していたり、ペーパークラフトのようになっていたり、和紙にきれいな抽象画が描かれていたり、皆様の想像力の豊かさに目からウロコが落ちました!? 今は10月の生徒さんの作品を首を長くして待っているところです。
 そして、先日授業に感動してBRHを訪ねて来てくれた方がいらっしゃいました。もう、それはとても嬉しい!
 嬉しいことをもう一つ。NHKの朝の連ドラで、BRHの「紙で作る2重らせん」が藤井 隆さんの机の上にインテリアとして使われているそうです。教材っぽくもなく、単なるインテリアでもなく・・・といって最後まで悩んだ末の姿形で、そのような使われ方はとても嬉しいです。

 いろいろと、めげることも多いですが、心が通じたり、思いが届いたと感じると、がんばろうっと!と思います。今後とも皆様暖かくSICPの活動を見守って下さい。



[工藤光子]

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