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ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。

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【桜並木を歩く】

中 秀司
 4月になり、桜の季節がやってきました。BRH構内の桜は今年も綺麗な姿を見せてくれましたが、この文章を書いている4月25日(はい、ご察しの通り25日〆切です。毎回ギリギリです。時々〆切を過ぎます...)には、もうすっかり葉桜になってしまいました。数日前には、ニュース番組で「弘前公園の桜が満開を迎え、今年も観光客で賑わっています」というニュースが流れており、桜前線の北上を聴きながら、季節の移り変わりの早さを感じておりました。

 そんな時期に満開を迎えるのが、一般に八重桜と呼ばれるサクラの仲間です。八重桜というのは、分類学的にはサトザクラ(Prunus lannesiana)のうち、花が八重咲きになる品種群を指します。この仲間は、今や桜の代名詞となったソメイヨシノやヤマザクラが咲き終わった頃に咲き始め、開花時期が長いため、今頃になって満開を迎えます。

 大阪の名物の1つに、造幣局の「桜の通り抜け」があります。造幣局の桜は八重桜が中心(というよりも、ほとんどが八重桜)で、ソメイヨシノが散ってしまった4月中旬以降に、1週間程度だけ一般公開されます。私が大阪に引っ越してきた頃から、妻と共に「一度は行こう」と話していたのですが、機会を逃してしまい行く事ができませんでした。今年になって、ようやくその機会に恵まれ、ついに足を運ぶ事ができました。

 人、人、人、人、人人人人人人人人、とにかくものすごい人出で驚きました。最寄りの京阪天満橋駅から、人人人人人人人人な感じでものすごい数の花見客。桜よりも人に圧倒されてしまいました。日曜日に行った私の作戦ミスなのですが...。とはいえ、肝心の桜はとても見事で、様々な品種がこれでもかと咲き誇り、月並みだけど「見事」の一言に尽きる美しさでした。まだ体験した事がない方は、是非「平日に」行ってみて下さい。

 そんな花見を体験してから一夜明け、いつものようにBRHへ向かう道中、BRHのすぐそばに見事な八重桜が咲いている事に気が付きました。正門から歩いて5分ほどのところ、BRHのすぐ裏にある芥川の支流?沿いに、八重桜の並木が続いていたのです。毎日のように通る道、ここに桜があるのは気づいていましたが、八重桜だったとは...。自分は身近な植物に注意を払っている方だと思っていたのですが、まだまだだな、と思いました。

 写真はBRH近くの桜並木で撮影した八重桜。散り始めといった感じですが、もうしばらくは綺麗な花を楽しめそうです。


八重桜


[昆虫と植物の共進化ラボ 中 秀司]

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