館長の中村桂子が、その時思うことを書き込むページです。月二回のペースで、1998年5月から更新を続けています。
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【森を創る 森を語る】
2002.6.15
こう書いてくるとお気づきでしょう。生命誌と重なっており、進んでいる方向が同じなのです。稲本さんは、「森の惑星プロジェクト」を立ち上げ、世界中の森を歩き、そこから得たたくさんの知恵を生かす活動をしています。その一つとして企画されたトークショウの一部をまとめた本がこの度出版されました。「森を創る 森を語る」(稲本正編、岩波書店、1800円)です。参加しているのはC. W. ニコル、筑紫哲也、今泉光彦、永六輔、中村桂子。私も仲間です。稲本さんの発案でこの本の印税(10%)が世界5カ所の森づくりの資金に使われることになりました。選ばれた5つの森* は、稲本さんが世界を歩き、森の惑星の宝と感じた所です。もちろんここだけではなくどの森も大切ですが、やはり鍵となるところはきちんと押さえる必要があります。 (* カメルーンのコーラップの森、マレーシアのランビルの森、エクアドルのマングローブ、ブラジルアマパ州、マダガスカル) 「森を創る 森を語る」は、21世紀の生き方を表現する言葉ではないでしょうか。私もこの活動に参加させていただいたのでPRの一助にと、番外編を書きました。 【中村桂子】 ※「ちょっと一言」へのご希望や意見等は、こちらまでお寄せ下さい。 |