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研究館より

表現スタッフ日記

2025.01.15

観察:やわらかい毛

新年あけましておめでとうございます。今年もJT生命誌研究館を何卒宜しくお願い申し上げます。

今年の目標と言うほど大それたものではないのですが、漠然とした目標の中に「哺乳類を描けるようになりたい」というものがあります。以前より私は柔らかい毛のような不定形のモチーフに対して苦手意識を覚えていました。最近は肩の力を抜いてドローイングしながら観察を繰り返しています。上手く言葉にできないのですが、頭の中で上手く描こうとする思考と、実際に手を動かして出力する行為は全然違う場所にあり、双方の間には自分では制御できないギャップがあるような気がしています。私はこのギャップをどんどん近似曲線のように狭めていく行為こそが絵を描くことだと思っていたのですが、もしかしたら全然的外れかもとわからないながらもドローイングしながら色々試しつつあります。

昨日までできなかったことが出来る喜びとただ手を動かす行為を棲み分けていきたいなと思いつつ、呼吸くらい、瞬きくらい描くという行為を自然にできたらなあと思います。