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研究館より

表現スタッフ日記

2024.11.01

生き物の魅力

生命誌研究館といえば、「肺魚」が一番の人気者です。古生代デボン紀から姿を変えずに生き続ける古代魚。この不思議な生き物には、通常の魚にはない特別な特徴があります。そして、最近人気を集めているのが「食草園:チョウの幼虫たちのレストラン」。タイミングが良ければ、チョウの産卵や小さな卵、越冬する幼虫を間近で観察できます。植物と昆虫が繰り広げる静かな戦略と策略、その一期一会の出会いが食草園にはあります。

さらに、「クモ」の世界にも魅力があります。当館ではオオヒメグモの発生の研究をしています。クモは昆虫の中でも非常に多様性に富んでいます。クモの巣(円網)の美しさはもちろん、クモの糸も用途に応じて驚くほど多彩なのだそうです。たとえば、糸で空気の泡を運び水中で暮らすクモや、何百キロも吹き出した糸に乗って滑空するものなどがあることを知りました。その様ないきものの驚きの世界を知れば、想像をはるかに超えた世界につい引き込まれてしまいます。

JT生命誌研究館で生命の神秘に触れて、いきものの物語に心を寄せてみませんか?皆様のご訪問を心よりお待ちしております。
 

藤原正子 (館内案内スタッフ)

表現を通して生きものを考えるセクター