中村桂子のちょっと一言
2023.03.01
生きているってすごいこと
福岡市科学館の5周年にBRHが協力する形で行われた行事の一つとして、「生きているってどういうこと」という問いを考える会をお手伝いしました。小学生から大人までが一緒に考える会でしたが、年齢の多様さを全く感じることなく話ができました。みんな生きているのだから当たり前ですね。
最後に皆が、「生きているって・・・」と書いたカードを白板に貼ったのですが、小学生のけんたろうくんが、もう一枚書いて私に渡してくれました。必ず持って帰るようにと言って。カードには丁寧な文字で、「すごいこと」と書いてありました。
「生きているってすごいこと」。数時間一緒に考えた結果、これを強く感じたのでしょう。そしてその気持ちをどうしても私と共有したかったのでしょう。誰かと一緒に過ごすというのはこういうことなのだと実感し、その時間がとても大事なものに思えました。みんながこういう時間を持てたら、お互いがつながり合い共に生きているという感覚が自ずと生まれてくるはずです。私たちは生きものなのですから。
生命誌はこれを求めています。科学が明らかにする生きものの姿を具に見ることによって、生きものとして生きることを皆で考えたら、戦争などできないでしょう。「生きているってすごいこと」なのですから。
けんたろうくん、そして一緒に話し合ったみなさん、生命誌の仲間としてこれからも楽しく考え、行動していきましょう。
最後に皆が、「生きているって・・・」と書いたカードを白板に貼ったのですが、小学生のけんたろうくんが、もう一枚書いて私に渡してくれました。必ず持って帰るようにと言って。カードには丁寧な文字で、「すごいこと」と書いてありました。
「生きているってすごいこと」。数時間一緒に考えた結果、これを強く感じたのでしょう。そしてその気持ちをどうしても私と共有したかったのでしょう。誰かと一緒に過ごすというのはこういうことなのだと実感し、その時間がとても大事なものに思えました。みんながこういう時間を持てたら、お互いがつながり合い共に生きているという感覚が自ずと生まれてくるはずです。私たちは生きものなのですから。
生命誌はこれを求めています。科学が明らかにする生きものの姿を具に見ることによって、生きものとして生きることを皆で考えたら、戦争などできないでしょう。「生きているってすごいこと」なのですから。
けんたろうくん、そして一緒に話し合ったみなさん、生命誌の仲間としてこれからも楽しく考え、行動していきましょう。
中村桂子 (名誉館長)
名誉館長よりご挨拶