中村桂子のちょっと一言
2020.02.03
「2020ビジョン」を諦めない
「信濃毎日新聞」にすでに書いたことなのですが、この地域でない方には読んでいただけないと思い、同じテーマをとりあげます。
「2020年」について語る時、「東京オリンピック・パラリンピック」の開催年をあげる方が多いでしょう。でも、それだけでなくこんなこともありますという話題です。実は私はこんなこともではなく、こちらの方が大切ではありませんかと思っています。
「2020ビジョン」。内容は「核兵器廃絶のための緊急行動」です。主体は平和首長会議。1982年に国連で広島市と長崎市の提案した「核兵器廃絶へ向けての都市連帯推進計画」に賛同する世界各国の都市の集まりです。そこが2003年に「2020年を核廃絶達成の年にしよう」という行動指針を出しました。これには欧州会議、全米市長会議、核戦争防止国際医師会議、都市・自治体連合、全国市長会(日本)、日本非核宣言自治体協議会などの支持があります。このように米国・欧州・日本の多くの都市が加盟しており、国でなく都市なので動きを期待できる気がするのです。そして今年は2020年。残念ながら一年では難しいと思わせる状況ですが、諦めてはいけない、忘れてはいけないと思います。皆の気持をなんとか集めたいものです。そんな2020年知らなかったとおっしゃる方もあるのではないかと・・・こういうのをまさに老婆心というのでしょうね。
「2020年」について語る時、「東京オリンピック・パラリンピック」の開催年をあげる方が多いでしょう。でも、それだけでなくこんなこともありますという話題です。実は私はこんなこともではなく、こちらの方が大切ではありませんかと思っています。
「2020ビジョン」。内容は「核兵器廃絶のための緊急行動」です。主体は平和首長会議。1982年に国連で広島市と長崎市の提案した「核兵器廃絶へ向けての都市連帯推進計画」に賛同する世界各国の都市の集まりです。そこが2003年に「2020年を核廃絶達成の年にしよう」という行動指針を出しました。これには欧州会議、全米市長会議、核戦争防止国際医師会議、都市・自治体連合、全国市長会(日本)、日本非核宣言自治体協議会などの支持があります。このように米国・欧州・日本の多くの都市が加盟しており、国でなく都市なので動きを期待できる気がするのです。そして今年は2020年。残念ながら一年では難しいと思わせる状況ですが、諦めてはいけない、忘れてはいけないと思います。皆の気持をなんとか集めたいものです。そんな2020年知らなかったとおっしゃる方もあるのではないかと・・・こういうのをまさに老婆心というのでしょうね。
中村桂子 (名誉館長)
名誉館長よりご挨拶