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RESEARCH & PERSPECTIVE

ゲノムが刻む生きものの時間
—生まれるまでの時間—

ヒトの成人の体の細胞は約30兆個、400種以上の細胞があるとされます。始まりは1つの細胞受精卵です。細胞を増やし母体にたどり着くまでの「初期発生の時間」、体の前後背腹ができ原腸陥入が起こり「細胞が分化してゆく時間」、体を支える胴体の土台となる「体節の時間」、多様な細胞から機能を担う器官ができる「形づくりの時間」を経て、成長しこの世に誕生の時を迎えます。あなたの生まれるまでの時間と3つの最新研究リサーチを重ねて楽しんでください。

上図を右に移動すると、発生する胚の運命を表す風景である「エピジェネティック・ランドスケープ」が現れます。発生が進むにつれ、形が現れ、さまざまな細胞がつくられますが、その運命を支えるのが遺伝子のはたらきです。中でも細胞の時間を刻む遺伝子は自ら振動し、細胞の活動に周期を与えます。リサーチ2で取り上げる体内時計と分節時計のしくみはここにあります。「発生生物学の静かな革命」で考えを深めましょう。

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12/14(土)14:00-15:30

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