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2023.07.04

精神レベルについて

参照記事「研究館より」

S.T.

桂子さんの記事を読んで、わたしも以前に 自分の考えをブログにまとめたことがあることを思い出しました。
その中のイメージ図が 桂子さんの図と似ているので 思考回路も 共通する部分があるのかなと感じました。
意見交換できたら、面白そうだなと思い 投稿いたします。

2023.07.05

1. 中村桂子(名誉館長)

T様
 自分を大きなものの中に置いて考えようとする点は同じですね。
個として自分の中へ入り込むのではなく外へと広がる思考の大切
さを意識しているところだと思います。
私の場合大事なことは「私たち生きものの中の私」として
常に生きものを考えるというところです。人間が社会の中の
人間としてだけでなく、生きものとして存在することを意識
しています。ここを理解していただけると有難く思います。
              中村桂子

2023.07.12

2. そーけん

「私たち生きものの中の私」という言葉から、わたしは 無一物中無尽蔵という言葉をイメージします。私たちが生きている地球には 多種多様な生き物が存在していますが、人間の科学では 長い時間をかけて進化しながら多様性が生まれてきたと解釈されています。桂子さんの描かれた 進化の系統図が それを模式的に よく表している思います。わたしは その長い時間をかけて進化する 一番初めの状態は どのような感じなのだろうかと考えてみるわけです。この世界は相対的にみるとバランスがとれているようにみえるんです。だとすれば、プラス要素とマイナス要素が合わさればゼロ、いってみれば 全ての始まりは ゼロ、すなわち 何もない状態なんじゃないかと、言葉を換えれば 無一物ということです。そんな考えを膨らませてから、わたしという存在を客観的にみれば、全ての中の一部分であり、地球という共同生活の場で 勝手な行動は許されないと思うわけです。具体的にいえば、自然の摂理に沿った技術開発が求められると思います。当面の大きな課題は 自然分解に大きな時間のかかるプラスチック、それと 新陳代謝の細胞分裂に エラーを引き起こす可能性を持つ 化学物質ですね。そういう部分を 謙虚に改める方向に 大きく舵を切らねば 取り返しのつかないことになる。そんな感覚を持ちながら、日々の生活を過ごしています。自らにできることは 何だろうと、思い、言葉にし、行動することを 心掛けています。

2023.07.14

3. 中村桂子(名誉館長)

そーけん様
 おっしゃる通りですね。人間は自然の一部ですので、自然の摂理に
沿った技術開発こそ本来のものであり、そのために知恵を働かせる
と楽しいだろうと思うのです。
                 中村桂子

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