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実験・体験・ラボ見学 イチジクコバチの顕微鏡観察と花選好性実験を体験してみよう

詳細

日時

2023/05/20(土)  10:00 / 11:30 / 13:30 / 15:00 (各回1時間程度)

場所

JT生命誌研究館

主催

系統進化研究室

参加方法

事前申込制・各回定員10名(先着順)

内容

イチジク属は熱帯の植物で、世界に約750種が分布しています。その分布の北限にあたる日本には南西諸島を中心に16種が生育しています。イチジクの花は、「花のう」と呼ばれる袋のような器官の内側にぎっしり詰め込まれるように咲きます。この花の花粉を運ぶことができるのはイチジクコバチという小さなハチのみです(図1)コバチは花のうに産卵し、花のうを幼虫を育てるシェルターとします。イチジクとイチジクコバチは持ちつ持たれつの共生関係にあるのです。
イチジク1種につき、その花粉を運ぶコバチ1種が、1対1で決まっています(図2)。コバチはどのようにして自分のイチジクを識別するのでしょうか。5月には、日本産のイチジク属植物であるイヌビワの花のうの中で冬を越したイヌビワコバチ(図3)が出てきます。コバチの花のうへの侵入観察、Y字管によるコバチの花選択実験、コバチや花のうの顕微鏡観察などを体験してみませんか。
これらの体験を通して植物と昆虫の巧妙なかけひきを見つめてください。さらにラボの見学や、飼育中のオサムシやチョウを観察する時間も設けます。ラボメンバーと一緒に研究の日常を体験してみましょう。


(図1) イチジク属植物にイチジクコバチが送受粉するしくみ


(図2) イチジクとコバチの「1種対1種」の関係


(図3) イヌビワ(イチジク属植物)の花のうに入ろうとする雌コバチ

参加申込みについて

募集人数に達しましたので申し込みを終了しました。  

開催記録

 

5月の生命誌の日の催し

小さなイチジクコバチとイチジクの関係。両者の複雑で、巧妙な仕組みを参加された方に実感していただくことが出来、それを楽しまれた感想をたくさんいただきました。 また、少人数だったので、スタッフとじっくり話したり質問ができて理解が深まった、楽しかったと言ってくださる方もいらして、とても嬉しかったです。私達にとっても皆さんからのご質問にお答えしたり、お話をすることは良い刺激になりすごく楽しい時間でした。 お家や身近にイチジクがあるという方が数名いらして、これからも観察してみます、もっと調べてみます、と継続した興味につなげていただけたことも嬉しかったです。 久しぶりに開催した研究室見学も喜んでいただけて良かったです。ご参加ありがとうございました。参加者の皆さんから頂いたご感想をいくつかご紹介します。

参加者のご感想

●以前来館したときに4つのラボを一通り説明してもらい、イチジクコバチに興味を持ちました。今回より詳しい説明や観察の機会を得て一層面白さを感じました。生きものは長い歴史の中でいろんな変化・実験をし、いろんな生き方をし、生き残ったもの、死に絶えたもの(これが圧倒的多数か?)がいるのだと感じました。興味はつきませんね。

●イチジクコバチのオス・メスと、イチジクのオス・メスで話の内容がごちゃまぜになり、分からなくなりましたが質問させていただき少し理解できました。コバチとイチジクの共生関係は人の生き方としての学びがあると感じました。いとおしくて、たくましい生き物だと感じました。

●はねをつまむのが難しかったけど出来てうれしかった。イチジクコバチはとても小さくてびっくりしました。観察できておもしろかったです。

●イヌビワ花嚢とイヌビワコバチを顕微鏡でみることができた。小さなイヌビワに入り込むのは大変でその中で移動できるのかなと思った。花選考性実験はイヌビワコバチが迷わずイヌビワに向かっていき成功しました。植物と昆虫の共生には驚かされます。

●イヌビワの♂株のめしべの形と、♀株のめしべの形が違っていること、イヌビワコバチの♂と♀では形が大きく違うこと。これらが複雑に絡み合いながら共生の仕組みを保っているのはとても不思議だと思いました。電気泳動を初めて体験することが出来てよかったです(今までは見ていただけなので)

●イチジクコバチのことをいっぱい知れました。説明分かりやすくてもっと昆虫のイベントを開催してほしいと思いました。

  

  

オープンラボについて

生命誌研究の中心「実験室フロア」で生きもの研究の現場に参加する催しです。
実験を見たり、体験したり、生きものを観察したり、研究員と直接語り合ったり、子供から大人までどなたにも驚きと発見が待っています。