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表現スタッフ日記

展示季刊「生命誌」を企画・制作する「表現を通して生きものを考えるセクター」のスタッフが、日頃に思うことや展示のメイキング裏話を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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ものづくりは試行錯誤の連続です

2013年7月16日

有馬えり奈

こんにちは。梅雨があっという間に過ぎ、もう7月半ば。30℃を超える日も多く、夏ってこんなに暑かったっけ・・・と思いながら過ごしています。

さて、7/1に発行された季刊生命誌カード77号はみなさんのお手元に届きましたか?今回は青を基調とした、なんとも涼しげなカードに仕上がりました。今年度のテーマは「ひらく」。20周年を迎えた生命誌研究館の歩みを改めてふり返り、そこから新展開するという期待と思いを込めてこのテーマを選びました。ケースに目次や表紙を掲載し、これまでとはちょっと違うデザインにしてリニューアル感を印象づけるものにしています。3月頃からあーでもないこーでもないとみんなでワイワイ話し合いながらついに完成したこのカード。時には広辞苑を開き、時には絵巻を大陸の形に切ってみたり・・・。たくさんの試行錯誤の結果、今の形になりました。カードをゆっくりと眺めてもらい、「ひらく」への熱い思いが伝われば嬉しいです!また、ケースはテーマに相応しい動きのあるものになっています。勢いよく開けると中のカードが落ちてしまうので気をつけて下さいね。

あと、先日の日記で予告した看板ですが、楽しみに待ってくださっている方ごめんなさい・・・紆余曲折あり、順調には進みませんでした。秋頃の完成を目指して、現在は業者さんと話し合いながら案を進めている段階です。先日、川名スタッフとともに、看板作成の際に使いたいと思っている素材のショールーム&工房見学に行ってきました(どんな素材かはまだ秘密です。山に囲まれたその場所は本当に空気がおいしかった・・・)。ショールームではさまざまな作品を、工房では大きな機械や何度も修正を重ねた試作品、カラフルな色見本を見学しました。工房にいる職人さんたちの真剣なまなざしが印象的で、ものづくりに対する丁寧かつ実直な思いを感じた一日でした。生命誌研究館の温かい雰囲気が伝わるような看板がきっとできると思います。ものづくりはたくさんの試行錯誤があってこそいいものができます。なるべく早くお披露目できるよう頑張りますが、もう少し悩ませてください。お楽しみに。

[ 有馬えり奈 ]

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