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2024.11.02

異常気象について全世界で!

参照記事「研究館より」

さいちゃん

中村先生の昨年のリンゴのお話から、一年が過ぎてしまったんだなと感じました。世界各国の水害のニュースがあります。これは異常気象によるものだとわかっているのに、それについて全世界で対策について話し合っているということはないのでしょうか。今回の選挙でも、こういう内容に触れずに目先のことだけ。国民も異常気象のことより、経済なのでしょうか?日本の四季がなくなり、夏と冬だけになったらどうしましょう。日々充実した生活を送っていると感じていますが、ふと、明るい未来が人類に訪れるのか、不安があります。今年、長野県の友人から送っていただいた柿で干し柿に挑戦しました。このところの暑さでカビがつかないか心配です。10月末、11月初めなのに。

2024.11.02

1. 中村桂子(名誉館長)

さいちゃん様
 去年もリンゴの話しましたね。その年の状況が、リンゴに書かれた名前の様子でわかるのです。選挙の論点についてのお考えその通りと思います。
 経済格差が激しく、物価が上がっていく中で選挙になれば、人々を引き付けるのは「経済」でしょう。でも、そこで本当に考えなければならないのは「暮らし」です。
今の経済はお金の動きであり、お金がお金を生む活動が社会を支配しています。ですから、「経済」でなく「暮らし」に目をむけて考えることが大事だと思っています。
 なかでも一番の基本は食べものですし、世界での農業が「リジェネラティブ」という土に注目する形へと動きつつあるのは大事なことだと思っています。ここから、食べものつくりが地域のこと、自然のことへとつながり、「経済」でなく「暮らし」がよくなる社会が生まれるのが21世紀でしょう。期待しています。
                    中村桂子

2024.11.05

2. かも

私も温暖化、脱炭素という話には疑問を持っています。問題が政治問題化してしまっていて学問としてのアプローチがすっかり影を潜めてしまっているように見えます。何より,海水温が上がってしまっています。海水は,大気の4000倍の熱量を持っていますから,その温度が上がってしまえば大気温を下げても海域からの蒸散は止まらなくなってしまいます。大気中の水分が増えると低気圧が発生して豪雨災害をもたらします。同時にその低気圧が高気圧を育てて,高気圧に覆われた地帯の海水温が更に上昇する悪循環に陥ってしまうからです。人為発生量をゼロにしても自然発生炭酸ガス量が増えてしまえば全く対応出来なくなります。今既にそういう状況になっているのではないかと恐れます。温暖化懐疑論があるにはあるのですが,学者が,懐疑論など主張しようものなら世界中から叩かれて潰されてしまいます。

農業の衰退も悲惨です。農地がどんどん耕作放棄になっています。集落も過疎化が進み,廃屋が年ごとに増えています。後継者がいないことと撤去費用がべらぼうにかかるからです。30年経った木造住宅はほぼ商品価値がないのです。解体するしかないのです。ここでも、全く知恵が機能していません。農業をどうするか、農地をどうするか地に足の付いて議論が全く無いのです。ここでも学者の発信が出来ないのです。思いつきの農地の企業化などが語られていますが此も間違いです。農業の問題は,生産性の問題ではないからです。個人の農家が機械化して規模を拡大して知恵を絞って所得を上げていくしかないのです。その合理的考察が全くありません。議論すべきことは幾らでもあるのにです。
学者がちゃんと議論出来る環境がないのです。天動説の時代に戻ってしまっているかのようです。
今必要なことは,学問の自由をもう一度取り返すことです。
温暖化も商権化してしまっています。農業も,利権によって改革が阻害されているのです。
学問が経済に潰されているのです。

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