季刊誌
2024.09.26
『「植物」をやめた植物たち』たくさんのふしぎ2023年9月号
アマミナナフシ
季刊生命誌118号『植物から生きものの関わり合いを探る』の末次健司先生の記事は、月刊たくさんのふしぎ2023年9月号,(末次健司先生の文)で楽しく読んでいたから、より楽しめました。
『「植物」をやめた植物たち』の表紙には直径5mm「幻の花」ホシザキシャクジョウが17cmの大きさ‼→ガラス細工のようです。菌従属栄養植物は小さいものが多く1円玉より小さいものさえあるとのこと。森の中から見つけ出すのは至難の業ですね。
ギンリョウソウは高さが10cmもあるので光合成をやめた植物の中で最も目にする機会が多い種類とのこと。ほぼ白地の植物で小さい青丸、黄ふち…。幽霊のようなキノコを思わせるところから「ユウレイタケ(幽霊茸)」と呼ばれることも…。
ギンリョウソウの種をカマドウマが食べて、ふんの中には無傷のままの種がたくさん含まれているのですね。広大な森の中にいるカマドウマのふんの中から、どうやってギンリョウソウの種を見つけるのですか?
現在、名前はわかっているけれど、その生き様までわかっている種はそう多くはないとのこと。観察によって得られた事実には時代を問わず普遍的な価値があります、とのこと。
→月刊たくさんのふしぎにはまって、2010年1月分~現在のまで図書館で借りまくって(生命誌研究館の図書室にもたくさんのふしぎ、あります!)読みました。大人が長い年月観察した、苦労、驚き、感動話は身近な老若男女問わず、面白い‼評価があります!
2024.09.26
1. 齊藤わか(表現を通して生きものを考えるセクター)
ありがとうございます!菌従属栄養植物を一度は見てみたいと願いながら、私はまだ見たことがありません。菌従属栄養植物の貴重な姿が見られる『「植物」をやめた植物たち』は、「たくさんのふしぎ傑作集」として再販されるそうですので、ぜひ手に入れたいと思っています。菌従属栄養植物は、世界でもほんの限られた人しか目にしたことのない種類も多いそうですから、見つけるには鋭い観察眼や勘のようなものが必要そうですね。そんな「幻の花」の姿を絵本で目にすることができるなんて、本当にありがたい時代です。でもこうして触れる情報を、私はただ消費しているわけにはいかないなと思ったりもします。人知れず咲くという彼らの生き様に、自分もちゃんと生きよう!と思うのです。