生命誌について
2024.07.18
沸騰する地球には緑が必要
やっちゃん
脱炭素化も水素エネルギーも大疑問です。宣伝文句は都合の良いところだけ繰り返し述べるだけで、乗せられると危ういところへ流れ着きそうです。原子力利用などもってのほか。原爆を生み出したオッペンハイマーが被爆者に会って流した涙を忘れてはならないですね。
さて、ではどうするか?結論は「なるべくエネルギーを使わない」ことです。特に住居が重要。断熱化をすすめ、二重窓で効率を上げる。冷暖房費は極力抑えるーこんなことを言うと、酷暑で熱中症になったらどうするか、と言われそうですが。温暖化を進める人間の活動で最も大きいのが電気製品の使用ですから、暑さをしのぐためのクーラー使用が外気温を上げている現実は、自分で自分の首を絞めているということです。
そして、救世主は緑です。二酸化炭素を吸収して酸素を排出し、木陰は涼しく自然のクーラーです。草も地面を覆い、地表の温度上昇を和らげる。草刈りして地表を露わにするより、適度な高さで風の通り道を作れば、これも自然のクーラー。鳥や虫が集います。都会向きでは無いかも知れませんが自然の一部であるヒトが生きものとして暮らすには、どうやら緑は大事らしいと私は感じています。グリーンカーテンや屋上緑地化も有効だと思います。わが家は西側にオカワカメ(つる性で丈夫。地植えすると毎年伸びて葉を茂らせる)を配し、3年目の現在はグリーンカーテンを越えてグリーンシェルターになっています。肉厚の葉は食用にもなり、一石二丁ですね。
では、この夏も元気に乗り切りましょう!!
2024.08.02
1. 中村桂子(名誉館長)
やっちゃん様
お返事が遅れてごめんなさい。
生きものとして生きるという生命誌の基本は土や緑と共に暮らすということです。朝起きた私がまずやるのは、家中の窓を開けることです。緑の中を通ってくる外気でその日の様子を感じ取ります。とくに大事なのは風の向きです。今のところ空調は使っていません。その方が気持ちがよいので。エネルギーについて言えることは「やたらに使わないで、自然、とくに生きもの(もちろん人間も含めて)のエネルギーを活用すること」。これに尽きるのではないでしょうか。楽しいですし。
中村桂子