研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。
月二回、スタッフが交替で更新しています。
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【「クムルス」とクモの調節性】
ここ数カ月(もっと?)取り組んできた論文がようやく投稿までこぎつけた。クモの論文を書くのは今回が初めてで、かなりしんどかった。下手な英文を眺めていてもいっこうに埒があかないし、文献を調べたり、文章をこねくり回したりと、とにかくずっと机に向かいっぱなしで、体を全然動かしていない。実験したいモード全開である。今年ノーベル賞受賞が決定した田中耕一さんもインタビューの中で早く研究に戻りたいと言っていたが、次元は違えど似たような心境かもしれない。もちろん論文を書くのは研究活動の中で非常に重要なことで、いくら良い結果が出てもそのままにしておけば何も意味をなさない。ただすらすらと論文を書けさえすれば全く問題はないのである。 [ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ 研究員 秋山-小田康子] |