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検索結果を表示しています。(807 件の記事が該当しました)

TALK

世界を変える音楽と科学の物語

森 悠子×中村桂子

教育哲学者・森昭の次女として高槻市に生まれる。桐朋学園大学卒業後、渡欧。研鑽を積みつつ各地各団体で活動。リヨン高等音楽院助教授、ルーズベルト大学シカゴ芸術大学音楽院教授、くらしき作陽大学音楽学部教授を歴任。1990年京都フランス音楽アカデミー創設、音楽監督。1997年長岡京室内アンサンブル設立、音楽監督。演奏活動に加えてNPO法人「音楽への道CEM」を母体としてキャパシティ・ビルディング、プロペラ・プロジェクトなどの音楽家育成活動に精力的に取り組む。2003年フランス政府より芸術文化勲章「オフィシェ章」授与。2017年第34回京都府文化賞功労賞授与。著書に『ヴァイオリニスト 空に飛びたくて』。

RESEARCH

ホヤの光受容タンパク質から眼の進化を追う

小島慧一

2016年京都大学大学院理学研究科生物科学専攻博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員などを経て、2017年より岡山大学医歯薬学総合研究科(薬学系)助教。2017年「日本生物物理学会若手奨励賞」受賞。

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RESEARCH

液胞へと荷物を運び容れる植物細胞の中のしくみ

上田貴志

1998年東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士課程修了。博士(理学)。理化学研究所研究員、東京大学大学院准教授、JSTさきがけ研究員(兼任)などを経て2016年より基礎生物学研究所教授。

SCIENTIST LIBRARY

分子から脳の科学へ

三品 昌美

1947年滋賀県生まれ。1971年京都大学工学部工業化学科卒業。1976年京都大学工学研究科博士課程単位修得退学(1977年 工学博士)。1977年日本学術振興会 奨励研究員。1978年エアランゲン・ニュルンベルク大学生化学研究所 研究員。1980年チューリヒ大学分子生物学研究所 研究員。1981年京都大学医学部 助手(同年7月 助教授)。1990年新潟大学脳研究所 教授。1993年東京大学医学部 教授。1997年東京大学大学院医学系研究科 教授。2012年立命館大学総合科学技術研究機構 客員教授。東京大学 名誉教授。2013年立命館大学総合科学技術研究機構 教授。

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TALK

徳川日本の文明に学ぶ

芳賀徹×中村桂子

1931年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒、同大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻博士課程修了。文学博士(東京大学)。東京大学教養学部教授、プリンストン大学客員研究員、国際日本文化研究センター教授、京都造形芸術大学学長などを経て、現在は国際日本文化研究センター名誉教授、東京大学名誉教授。主な著書に『渡辺崋山・優しい旅人』、『みだれ髪の系譜』、『平賀源内』(サントリー学芸賞)、『絵画の領分 - 近代日本比較文化史研究』(大佛次郎賞)、『詩歌の森へ - 日本詩へのいざない』、『藝術の国日本 - 画文交響』(蓮如賞)など多数。

RESEARCH

共生細菌が生み出すゾウムシの硬い外骨格

安佛尚志

1998年広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程修了。博士(学術)。東北大学遺伝生態研究センター研究員等を経て、2004年より産業技術総合研究所研究員、2013年より同主任研究員、2016年より産総研・早大 生体システムビッグデータ解析オープンイノベーションラボラトリ(CBBD-OIL)所属。

RESEARCH

寄生植物と宿主の根深い関わり

白須 賢

1993年カリフォルニア大学デービス校遺伝学科にて遺伝学Ph.D取得。ソーク研究所・ノーブル研究所博士研究員、セインズベリー研究所研究員・グループリーダーを経て、2005年より理化学研究所グループディレクター。2008年より東京大学大学院理学系研究科教授(兼任)。

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SCIENTIST LIBRARY

現れては消えるカルシウム・シグナルを見つめて

飯野正光

1950年山形県生まれ。1976年東北大学医学部卒業。1980年東北大学大学院医学研究科修了(医学博士)。1980年東北大学医学部助手。1980年ロンドン大学客員研究員。1984年東京大学医学部助手。1991年東京大学医学部講師。1995年東京大学医学部教授。1997年東京大学大学院医学系研究科教授。2007年東京大学大学院医学系研究科副研究科長(〜2011年)。2011年東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター長(〜2015年)。2016年日本大学医学部特任教授。

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TALK

自然からいただく清らかなもの

土井善晴 × 中村桂子

1957年、大阪生まれ。スイス、フランスでフランス料理を学び、帰国後、大阪「味吉兆」で日本料理を修業。土井勝料理学校講師を経て1992年に「おいしいもの研究所」を設立。変化する食文化と周辺を考察し、持続可能な日本らしい食を提案する。著書に『おいしいもののまわり』『一汁一菜でよいという提案』ほか多数。

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RESEARCH

細菌社会の情報運び役 メンブレンベシクル

豊福雅典

2008年日本学術振興会特別研究員、2009年筑波大学大学院生命環境科学研究科生物機能科学専攻博士後期課程修了。博士(農学)。2010年上原記念生命科学財団海外ポストドクトラルフェロー(チューリッヒ大学)、2011年筑波大学生命環境科学研究科研究員を経て、2012年より同大学生命環境系助教。

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RESEARCH

ひとつの細胞の中のはたらく核と続く核

片岡研介

2007年兵庫県立大学大学院生命理学研究科修了。博士(理学)。同年よりオーストリアInstitute of Molecular Biotechnology of the Austrian Academy of Sciences博士研究員。2016年12月より基礎生物学研究所助教。

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SCIENTIST LIBRARY

しなやかに、たおやかに、樹状細胞と共に

稲葉カヨ

1950年岐阜県生まれ。1973年奈良女子大学理学部卒業。1978年京都大学理学部博士課程修了(理学博士)、京都大学理学部動物学教室助手。1992年同 助教授。1999年京都大学大学院生命科学研究科教授。2003年同 研究科長。2007年京都大学女性研究者支援センター長。2008年京都大学理事補。2013年京都大学副学長。2014年京都大学理事・副学長。

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TALK

自然の法則を解く問いを求めて

大栗博司×中村桂子

カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授。同大学、ウォルター・バーク理論物理学研究所所長。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構主任研究員。アスペン物理学センター所長。1962年岐阜県生まれ。京都大学理学部卒業。東京大学理学博士。京都大学数理解析研究所助教授、カリフォルニア大学バークレイ校教授などを経て現職。
著書に『重力とは何か』、『強い力と弱い力』、『真理の探究』、『数学の言葉で世界を見たら』(幻冬舎)、『素粒子論のランドスケープ』(数学書房)。『大栗先生の超弦理論入門』 (講談社ブルーバックス)で 2014年講談社科学出版賞を受賞。

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季刊「生命誌」94号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

今年の夏は猛暑日が続き各地が豪雨に見舞われました。朝顔や花火と共に暑さを楽しむのが日本の夏ですのに、自然が荒々しくなっています。自然の本質を知り上手なつき合い方を見出す科学の役割を見直したいと思い、大栗先生に基本を伺いました。新しい問いを探し、新しい解き方を探る喜びから自然を大切に思う気持を育てていく。自然もそんな人間には優しくしてくれそうな気がします。

リサーチは脊椎動物、私たちです。飢えへの対処、動脈と静脈の並走という日常から生き方の基本がわかり面白いです。日常と言えば、イモリのレンズ再生を自宅の水槽で続け、お得意の絵で表現なさる江口先生、研究者としてすてきですね。

お天気同様、人間社会も和む、和らぐ、和まるではありません。とくに気になるのが、言葉が大切にされないことです。M・エンデ作『モモ』の主人公モモは聞き上手、それで社会が和みました。聞き上手の集まる社会、それが「和」かもしれません。先回、ホームページの「生命誌の広場」にたくさんお言葉をいただきありがとうございました。よく聞くことをお約束しますので、今回もお願いします。

2017年9月1日 中村 桂子

RESEARCH

飢えからからだを守る脳の神経回路

中村佳子

京都大学大学院薬学研究科博士後期課程単位認定後退学。博士(医学)。米国 Oregon Health and Science University 及び京都大学生命科学系キャリアパス形成ユニットにてポストドクトラルフェローを経た後、名古屋大学大学院医学系研究科統合生理学助教。

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この記事を含む季刊「生命誌」

季刊「生命誌」94号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

今年の夏は猛暑日が続き各地が豪雨に見舞われました。朝顔や花火と共に暑さを楽しむのが日本の夏ですのに、自然が荒々しくなっています。自然の本質を知り上手なつき合い方を見出す科学の役割を見直したいと思い、大栗先生に基本を伺いました。新しい問いを探し、新しい解き方を探る喜びから自然を大切に思う気持を育てていく。自然もそんな人間には優しくしてくれそうな気がします。

リサーチは脊椎動物、私たちです。飢えへの対処、動脈と静脈の並走という日常から生き方の基本がわかり面白いです。日常と言えば、イモリのレンズ再生を自宅の水槽で続け、お得意の絵で表現なさる江口先生、研究者としてすてきですね。

お天気同様、人間社会も和む、和らぐ、和まるではありません。とくに気になるのが、言葉が大切にされないことです。M・エンデ作『モモ』の主人公モモは聞き上手、それで社会が和みました。聞き上手の集まる社会、それが「和」かもしれません。先回、ホームページの「生命誌の広場」にたくさんお言葉をいただきありがとうございました。よく聞くことをお約束しますので、今回もお願いします。

2017年9月1日 中村 桂子

RESEARCH

血管の「かたち」をつくる細胞たち

木戸屋 浩康

2008年大阪大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)。2009年より、大阪大学微生物病研究所助教。

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季刊「生命誌」94号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

今年の夏は猛暑日が続き各地が豪雨に見舞われました。朝顔や花火と共に暑さを楽しむのが日本の夏ですのに、自然が荒々しくなっています。自然の本質を知り上手なつき合い方を見出す科学の役割を見直したいと思い、大栗先生に基本を伺いました。新しい問いを探し、新しい解き方を探る喜びから自然を大切に思う気持を育てていく。自然もそんな人間には優しくしてくれそうな気がします。

リサーチは脊椎動物、私たちです。飢えへの対処、動脈と静脈の並走という日常から生き方の基本がわかり面白いです。日常と言えば、イモリのレンズ再生を自宅の水槽で続け、お得意の絵で表現なさる江口先生、研究者としてすてきですね。

お天気同様、人間社会も和む、和らぐ、和まるではありません。とくに気になるのが、言葉が大切にされないことです。M・エンデ作『モモ』の主人公モモは聞き上手、それで社会が和みました。聞き上手の集まる社会、それが「和」かもしれません。先回、ホームページの「生命誌の広場」にたくさんお言葉をいただきありがとうございました。よく聞くことをお約束しますので、今回もお願いします。

2017年9月1日 中村 桂子

SCIENTIST LIBRARY

イモリのレンズ再生に魅せられて

江口吾朗

1933年愛知県生まれ。1956年名古屋大学理学部生物学科卒業。1959年名古屋大学理学部生物学科助手。1964年理学博士(名古屋大学)。1968年京都大学理学部生物物理学科助教授。1976年名古屋大学理学部教授。1983年基礎生物学研究所教授。1996年熊本大学長。2003年尚絅学園理事長。2012年尚絅学園顧問。

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季刊「生命誌」94号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

今年の夏は猛暑日が続き各地が豪雨に見舞われました。朝顔や花火と共に暑さを楽しむのが日本の夏ですのに、自然が荒々しくなっています。自然の本質を知り上手なつき合い方を見出す科学の役割を見直したいと思い、大栗先生に基本を伺いました。新しい問いを探し、新しい解き方を探る喜びから自然を大切に思う気持を育てていく。自然もそんな人間には優しくしてくれそうな気がします。

リサーチは脊椎動物、私たちです。飢えへの対処、動脈と静脈の並走という日常から生き方の基本がわかり面白いです。日常と言えば、イモリのレンズ再生を自宅の水槽で続け、お得意の絵で表現なさる江口先生、研究者としてすてきですね。

お天気同様、人間社会も和む、和らぐ、和まるではありません。とくに気になるのが、言葉が大切にされないことです。M・エンデ作『モモ』の主人公モモは聞き上手、それで社会が和みました。聞き上手の集まる社会、それが「和」かもしれません。先回、ホームページの「生命誌の広場」にたくさんお言葉をいただきありがとうございました。よく聞くことをお約束しますので、今回もお願いします。

2017年9月1日 中村 桂子

TALK

土と和する芸術と科学

樂 吉左衞門✕中村桂子

1949年、樂家十四代覚入の長男として京都市に生まれる。1973年東京藝術大学彫刻科卒業後イタリア留学。父、覚入の没後,1981年に十五代樂吉左衞門を襲名し現在に至る。2007年には滋賀県守山市の佐川美術館に樂吉左衞門館が新設され、館ならびに茶室を自身で設計した。当代の造形は、伝統に根ざしながらも現代性へと大きく踏み出している。

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季刊「生命誌」93号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

NHKの子どもの時間の「にほんごであそぼ」で、「和のどまる」という言葉を知りました。辞書に、のどかになる、しずまる、おちつく、とあります。今年のテーマに加えます。最近の社会の動きには、しずまり、おちついてほしいと願うことが多いので。

樂吉左衞門さんが、悩んだら自然の中に入ってその静けさを感じ、そこからの目線を持つことで次の仕事へ移れると話して下さいました。生命誌は、科学を通して人間は自然の一部という視点から生き方を探しています。そこで、しずまり、おちつくには、やはり自然の中にいる感覚が大切と考えています。その翌日、AI(人工知能)の研究会に参加し、人間を越えたポスト・ヒューマンの時代を予測する議論に違和感を覚えました。

今回のリサーチは無脊椎動物。昆虫など小さな生きものに学ぶのは生命誌の基本です。難波啓一先生も顕微鏡で観る小さな世界に学ばれています。

「和まる」。よい言葉だとお思いになりませんか。日々の暮らしにこれを生かすお仲間になって下さい。ホームページの「ちょっと一言」にも書きましたので、覗いてお考えを書き込んで下さい。

2017年6月1日 中村 桂子

RESEARCH

幼虫が昇る「大人への階段」

大原裕也

2009年静岡県立大学食品栄養科学部卒、2014年同大学院生活健康科学研究科博士後期課程修了。博士(食品栄養科学)。カリフォルニア大学リバーサイド校研究員などを経て、2015年より静岡県立大学食品栄養科学部助教。

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季刊「生命誌」93号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

NHKの子どもの時間の「にほんごであそぼ」で、「和のどまる」という言葉を知りました。辞書に、のどかになる、しずまる、おちつく、とあります。今年のテーマに加えます。最近の社会の動きには、しずまり、おちついてほしいと願うことが多いので。

樂吉左衞門さんが、悩んだら自然の中に入ってその静けさを感じ、そこからの目線を持つことで次の仕事へ移れると話して下さいました。生命誌は、科学を通して人間は自然の一部という視点から生き方を探しています。そこで、しずまり、おちつくには、やはり自然の中にいる感覚が大切と考えています。その翌日、AI(人工知能)の研究会に参加し、人間を越えたポスト・ヒューマンの時代を予測する議論に違和感を覚えました。

今回のリサーチは無脊椎動物。昆虫など小さな生きものに学ぶのは生命誌の基本です。難波啓一先生も顕微鏡で観る小さな世界に学ばれています。

「和まる」。よい言葉だとお思いになりませんか。日々の暮らしにこれを生かすお仲間になって下さい。ホームページの「ちょっと一言」にも書きましたので、覗いてお考えを書き込んで下さい。

2017年6月1日 中村 桂子

RESEARCH

線虫が親から子に伝える「記憶」

宇野雅晴

2006年、京都大学理学部卒、2013年、京都大学生命科学研究科博士課程修了。2013年より京都大学生命科学研究科シグナル伝達学にて研究員。環境ストレスと個体の関係について線虫を用いて様々な視点から研究している

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季刊「生命誌」93号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

NHKの子どもの時間の「にほんごであそぼ」で、「和のどまる」という言葉を知りました。辞書に、のどかになる、しずまる、おちつく、とあります。今年のテーマに加えます。最近の社会の動きには、しずまり、おちついてほしいと願うことが多いので。

樂吉左衞門さんが、悩んだら自然の中に入ってその静けさを感じ、そこからの目線を持つことで次の仕事へ移れると話して下さいました。生命誌は、科学を通して人間は自然の一部という視点から生き方を探しています。そこで、しずまり、おちつくには、やはり自然の中にいる感覚が大切と考えています。その翌日、AI(人工知能)の研究会に参加し、人間を越えたポスト・ヒューマンの時代を予測する議論に違和感を覚えました。

今回のリサーチは無脊椎動物。昆虫など小さな生きものに学ぶのは生命誌の基本です。難波啓一先生も顕微鏡で観る小さな世界に学ばれています。

「和まる」。よい言葉だとお思いになりませんか。日々の暮らしにこれを生かすお仲間になって下さい。ホームページの「ちょっと一言」にも書きましたので、覗いてお考えを書き込んで下さい。

2017年6月1日 中村 桂子

SCIENTIST LIBRARY

生きもののしくみを構造に観る

難波啓一

1952年兵庫県生まれ。1980年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了(工学博士)。1981年 米国ブランダイス大学博士研究員。1984年米国ヴァンダビルト大学博士研究員。1985年米国ヴァンダビルト大学講師。1986年米国ブランダイス大学上級博士研究員。1986年新技術事業団ERATO宝谷プロジェクトグループリーダー。1992年松下電器産業(株)国際研究所リサーチディレクター。1997年科学技術振興事業団ERATO難波プロトニックナノマシンプロジェクト総括責任者(兼任)。2002年大阪大学大学院生命機能研究科教授。2002年科学技術振興機構ICORP超分子ナノマシンプロジェクト研究総括(兼任)。2013年大阪大学特別教授。2017年大阪大学大学院生命機能研究科特任教授、大阪大学名誉教授、大阪大学栄誉教授。

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季刊「生命誌」93号和 | なごむ・やわらぐ・あえる・のどまる

NHKの子どもの時間の「にほんごであそぼ」で、「和のどまる」という言葉を知りました。辞書に、のどかになる、しずまる、おちつく、とあります。今年のテーマに加えます。最近の社会の動きには、しずまり、おちついてほしいと願うことが多いので。

樂吉左衞門さんが、悩んだら自然の中に入ってその静けさを感じ、そこからの目線を持つことで次の仕事へ移れると話して下さいました。生命誌は、科学を通して人間は自然の一部という視点から生き方を探しています。そこで、しずまり、おちつくには、やはり自然の中にいる感覚が大切と考えています。その翌日、AI(人工知能)の研究会に参加し、人間を越えたポスト・ヒューマンの時代を予測する議論に違和感を覚えました。

今回のリサーチは無脊椎動物。昆虫など小さな生きものに学ぶのは生命誌の基本です。難波啓一先生も顕微鏡で観る小さな世界に学ばれています。

「和まる」。よい言葉だとお思いになりませんか。日々の暮らしにこれを生かすお仲間になって下さい。ホームページの「ちょっと一言」にも書きましたので、覗いてお考えを書き込んで下さい。

2017年6月1日 中村 桂子

季刊「生命誌」に掲載された記事のうち、
多様な分野の専門家との語り合い(TALK)研究者のインタビュー(Scientist Library)の記事が読めます。
さまざまな視点を重ねて記事を観ることで、生命誌の活動の広がりと、つながりがみえてきます。

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レクチャー

3/15(土)14:00-15:30

チョウのことを深く知りたい