生命誌ジャーナル 2007年 冬号
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生まれてから変化する柔軟な脳
理化学研究所 俣賀宣子/ヘンシュ貴雄

 新生児は、大脳の視覚野が未熟なため、ぼんやりとしかものが見えません。生後、両目で色々なものを見ることで視覚野の神経回路が発達し、立体視できるようになり、7歳頃には大人並みの視力になります。幼児期に片方の目を眼帯で覆うと弱視になることから、この間に開いていた目に優位になるように視覚野の機能と形が再編成されると考えられています。
 再編成できる時期(臨界期)はいつか、その時視覚野ではどんな変化が起きているのかを知るために、マウスを用いて実験しました。これまで可塑性が研究されてきたネコでは難しい分子・細胞レベルの研究をするためです。まず、マウスの片目をふさぎ、臨界期は生後22日から35日頃とわかりました。この時の視覚野の樹状突起に起こる変化に注目し、再編成の現場を捉えました。
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ニューロン誕生に見る細胞社会の建設現場
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