生命誌ジャーナル 2005年冬号
Research ─ 研究を通して ─ :目次>リサーチのツボ・食べられない生態学
リサーチのツボ [形づくりを支える分子の形の変化 小田広樹]
細胞がくっついて多細胞生物
 今年度のRESEARCHでは、研究の「ツボ」を押さえるコーナーをご用意しました。このページでまず科学の歴史・分野のつながりを把握し、次のページで最新のリサーチを楽しんで下さい。
 第3回目は、細胞接着と動物の進化の関係です。

 細胞と細胞がくっつくこと、つまり細胞接着は、約10億年前に単細胞生物から多細胞生物が現れた時に生まれたしくみです。細胞接着の装置の改変によって多細胞生物は外と自分自身を隔てる複雑な形をつくれるようになりました。多細胞生物は細胞がくっつくだけでなく、離れたり、ずれたり、混ざったりして初めて、一個の受精卵から個体の形づくりが行われます。細胞接着にはさまざまな形式があります。ここでは脊椎動物の小腸の上皮細胞を例に見てみましょう。

小腸の上皮細胞
腸の管腔に接し、選択的に栄養分を取り込むので細胞どうしがしっかりくっつく必要がある。

 この中で、形と運動に関わるアドヘレンスジャンクションだけは、ウニや昆虫から脊椎動物に到る、ほとんどすべての左右相称動物に存在します。

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