季刊「生命誌」53〜56号の内容を1冊の本にまとめました。
はじめに
はじめに - 世界は"生る"の連続で
宇宙、惑星の一つである地球、生命体、その一つとしてのヒト(人間)・・・次々と生まれ、世界ができました。"生る"にいたるまでの時間の中で何が準備されているのか、興味深いところです。137億年前、無からトンネル効果で宇宙が生まれた時。46億年前に生まれた時。水をたたえる地球に生きものが生まれた時。そして数千万種という生きものを生む可能性を抱えたゲノムを持つ細胞から人間が生まれた時。それぞれにいたるまでの長い時間を思うのです。効率ばかりで忙しい社会だからこそ、"生る"に眼を向けました。
中村桂子
掲載記事
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