ラボ日記

研究セクターのスタッフが、日常で思ったことや実験の現場の様子を紹介します。月二回、スタッフが交替で更新しています。

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2016年ウプサラに向けて

2015年12月15日

秋山-小田康子

これは私がクモは新たな発生生物学の研究対象になり得るのではないかと強く思うきっかけとなった写真です。今から60年以上も前にHolmが行った移植実験によるクモのふたご胚です。これまでレクチャーなどでお見せすることもありましたので、もう何度も見たよ、とおっしゃる方もあるかも知れません。体をつくる細胞たちはどうやって(正常では)1つの体を作り上げるのか?(この場合はどうやって2つの体を作り上げたのか?)細胞たちを統率するような仕組みがあるのか?など、ここには面白いテーマが潜んでいます。さて、この実験を行ったHolm博士は、どうやらスウェーデンのウプサラ大学で研究をしていた方のようです。遠く日本ではその足跡を知ることもないと思っていたのですが、なんと2016年の夏にウプサラで進化発生学の会議(Euro Evo Devo)が開催されることになりました。これまでにもプラハやベルギーのゲントで開催された時に、足を運んだ会議です。ここ何回かは出席できなかったのですが、ウプサラで開催となれば、これは、もう、がんばって行くしかないでしょう、ということで、今、やっている研究をまとめるべく、必死に実験に取り組んでいます。ラボの小田さんはウプサラの会議で動物の体軸形成のシンポジウムをオーガナイズすることが決定しています。私もなんとか自分でも発表できるように、あともう一息がんばろうと思っています。


Experimentelle Untersuchungen über die Entwicklung und Entwicklungsphysiologie des Spinnenembryos. by Holm (1952)より

[ ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ 秋山-小田康子 ]

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