館長中村桂子からのご挨拶:2012年
ごあいさつ:2012年
「ようこそBRHへ」
 この一年、考えさせられることがたくさんありました。しかし、昨年も書きましたように生命誌としては、生命・人間・自然・科学・科学技術という基本を地道に考えながら実験・表現という方法を通した活動ができることに感謝し、それをより徹底していこうと考えています。
昨年度はBRHで長い間続けてきた研究がそれぞれよい成果を出し、面白いところへ動き始めました。みんな張り切って活動し、実験と表現を組み合わせた発信を続けています。また外の研究者、とくに若い方達と一緒にこれから大事な研究について考える機会をいくつか持ち、考えるという活動も動き始めています。今生きもの研究はブレークスルーを求めています。それを探したいと思っています。
ホームページも新しくしました。いつも、コンピュータが得意でない私が使いやすいものというところから出発します。これまでの本棚も悪くなかったと思っていますが、今度はBRHの建物に入っていただくことにしました。玄関を入り、生きものの面白さを研究や表現を通して考える私たちの日常を訪ねてみてください。季刊生命誌のサイエンティストライブラリー70人の研究者の蓄積を眺めていたら、これはアーカイブとして活用したいと思いました。研究も対談も興味深いものに満ちています。今年はアーカイブをつくります。楽しんで下さい。
昨年の体験は、価値観を変えることの大切さを教えており、それは生命誌が求めている方向への転換だと考えています。でも、この転換を最も敏感に受けとめて欲しい政治に関わる人たちは、相変わらず権力志向です。今大事なのは「生きる力」。以前から文科省は子どもたちに「生きる力」をつけようと言っており、その大切さは認められています。この力を生かすには、権力志向を止めなければなりません。でも復興へ向けての大きなお金は権力で動かされています。一人一人が生きていることを大事にする社会へ向けての提言をしながら地道に活動するしかありません。
私たちからの発信に対して一言書き込んでいただく場を設けています。是非たくさん書き込んで下さい。高槻を訪れて下さること、ホームページに参加して下さることなど、さまざまな形での応援をよろしくお願いいたします。御希望もおっしゃって下さい。今年も何か新しいことができることを願っています。
(2012年5月1日 JT生命誌研究館館長 中村桂子)
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