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中村桂子
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2017年、平成で言うなら29年、干支は丁酉(ひのととり)です。同じ丁酉である60年前の出来事として、東京通信工業(ソニーの前身)が世界最小のトランジスターラジオを発売、糸川教授(東大)が国産ロケットを発射、東海村で原子炉が臨界、などが並びます。まさに科学技術時代の幕開けという感じです。それから一巡りの間の社会の変化にはめまぐるしいものがありました。しかし、それぞれの分野の今をどう評価するかは難しいところです。60年後に今年の出来事として何が書かれるのでしょうか。

昨年に続き、相変らずイノベーションの声は高いのですが、それを唱えている人たちがどのような社会を求めているのかイメージがわきません。技術開発の先に落ち着いた暮らしがあるようには思えないのが気になります。誰もが和やかに毎日を生きる社会であって欲しい。そう思うと、びっくりするようなイノベーションよりも小さな生きものに眼を向け、そこから学ぶ姿勢の方がその実現に近いのではないかと思えます。コツコツ地道に仕事をしながら、その中に新しい動きを少しづつ積み上げる活動をしていく場でありたいと思います。

今年は、和む、和らぐ、和える・・・つまり和を巡る動詞で考えます。ここには日本の自然を基本にした日本の文化が生かされます。それが、平和な世界につながることを願っての選択です。今年はこれまで以上に皆さまの参加をお待ちする気持です。皆で考えなければ普通に暮らすことが難しくなりそうな気がするからです。とにかく考え、提案をしていくことが大事です。よろしくお願いいたします。

2017年2月1日
JT生命誌研究館館長 中村桂子

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