研究
2024.08.10
モンシロチョウの幼虫の動き
さいちゃん
研究のカテゴリに入る程のものではありませんが、ずっと疑問になってることをお聞きします。花壇に植えたキャベツについたモンシロチョウの幼虫が2m以上も離れた建物の窓ガラスや壁で蛹になっています。夜のうちに地面をはって行くのだと思うのですが、土の上をよく移動できるものだと関心します。飼育箱の中で飼っても上の蓋の裏側で蛹になるものがほとんどです。キャベツの葉で蛹になるものもいます。生き物の不思議な力をいつも感じてます。生命誌の考えを2019年の関口宏さんとの対談で中村先生を知りました。もっと早く知りたかったです。
子どもは小さい時に虫と触れ合う場が家庭や学校であれば、興味を持ちます。大人が、気づかないことを発見します。
話が逸れましたが、幼虫が地面をどのように、どこくらいかけて移動するのか知りたいです。
2024.08.10
1. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)
蝶や蛾の仲間は、蛹になる直前に下痢状のフンをしてお腹の中を空っぽにして、数メートル歩き回ってから蛹になることが知られています。
この行動にどのような意味があるのかについては、色々と考えられています。例えば、蛹という動けない期間を安全に過ごせる場所を探している、自分が幼虫だった時に食べ尽くした場所から離れている、などです。明確な答えは解明されていないと思います。
移動方法は、葉や枝の上を歩く時と同様に、胸部にある爪状の脚と腹部にある吸盤状の腹脚を使って地面を移動します。歩き回る時間はそれほど長時間ではなく、10〜20分くらいなのではないかと思います。