研究
2023.06.21
生きものらしさをコンピュータで再現しよう!
アマミナナフシ
コンピュータで細胞分裂を再現!とのことなので、Blenderの3DCGソフトの2Dみたいな感じと思ってYouTubeで参加してみました。
Blenderの3DCGソフトは芸術的な立体動画が出来、(模範動画を見ると感心することがしきりです)実際にアプリでためしてみました。マウスではなくペンタブレットを使ったにもかかわらず、情報ウィンドウが思うように動かず…。気がつけば埃らかぶったまま放置…。
今回は2Dだし、細胞が分裂して増えていくだけだし、しかもYouTubeで見るだけだし。と、至って気楽な参加…のはずでした。
1つの細胞の周りに6つの細胞を描くのに、数式が延々と…。(これを描くのが、とにかく大変とのこと。)1つ動かすのにたくさんの数式が並び、1つ変更するのに、初期設定に、戻し…。とにかく、何でも大変と思いました。
最近は南極大陸にすんでいた恐竜の生態の様子など、CGでいとも簡単に画像で見ることができます。これは決して当たり前なことではなくて、多くの専門家の血と汗と涙の結晶の積み重ねなのだ…。と感じた一日でした。
藤原先生が、「プログラミング言語はとにかく毎日慣れることです。最初はミスです!ばかりです。そのうち、出来るようになります。」なるほど、ミスを恐れない事ですね。
2023.06.22
1. 藤原基洋(細胞・発生・進化研究室)
この度は、私たちのワークショップに参加していただきありがとうございます。また、感想のコメントをくださり嬉しく思います。今回のワークショップは、これまでの生命誌研究館のレクチャーとは異なる人々や若い人に響くことをやりたいと企画いたしました。
今回紹介した数理モデルは、現実の世界での物理的な力(力学の法則)に沿うように、コンピュータ上で細胞を動かすために構築されたモデルです。コンピュータ上で現実の世界の法則を再現するためには、初期の細胞のセットアップをしっかりと設定しないといけません。ここが、曖昧だとその後の力学の数値計算で、細胞が崩壊して上手く計算ができなくなります。現在の映像作品では、CGの技術がなくてはならないものになっていますが、CG映像においても同様に破綻なく動かすために、初期設定を基に各部位が崩壊しないよう多くの人が苦労して成り立たせているのだなあと私も感じています。また、コンピュータに現実世界を上手く計算させるために、多くの人が日々アルゴリズムの開発に取り組んでおり、今後はより現実を模した映像が作成されると考えると期待が高まります。
私もプログラミングをそれなりにやってきましたが、いまだに新しく作成したプログラムのコードが初めから上手く動くことはなくミスばかりです。やはりプログラムも言語であるので、文章を推敲するように、プログラムのエラーやバグ取り作業との戦いの日々が続きます。ただ、今後はこの辺りの作業を、今発展が目覚ましい生成A Iがサポートしてくれて少しは作業が楽になってくれることを期待しています。