生命誌について
2023.03.16
こどもと土木?
やっちゃん
生命誌研究館が設立30周年という節目を迎えられるというお知らせに、心が弾みました。20周年あたりで2度訪れて、すっかりお気に入りに。その後機会が無く、もっぱらメルマガで楽しむ中でコロナ禍へ。オンラインとかZoom参加が浸透して「直接見る」ことから遠ざかっていました。でも「やっぱりこの目で見る」ことの大事さを再確認しています。多くの人が訪れて、直接見て、触れて、学べる場所が生命誌研究館の魅力ですから。
その広がりが小学校での「農業科」に。これは素晴らしい取り組みです。 こどもと土木?何しろ、こどもは砂遊びが大好きです。掘って、盛って、潜ったり、固めたり、とにかく創造的に動き回ります。そんな姿が思い起こされる先に、「農業科」が見えます。決して人間だけが頂点でもエラくもない、多彩な生きものがこの世界を作っていることを、こどもたちは肌で感じ取ってくれるのでしょう。
賑やかなおしゃべりが聞こえてきそうな、楽しいお知らせでした。
2023.03.17
1. 中村桂子(名誉館長)
やっちゃん様
30年は、ありきたりな言い方ですが長くて短い月日でした。毎日が新鮮で楽しい日々でしたので、どんどん流れていきましたが、振り返ってみるとたくさんの事柄が浮かび上がってきます。30年の間に、社会が変わり、学問も変わる中で「生命誌」が一つの場所をもつ知になってきたことを有難く思っています。それを実感したのが20年の時でした。人間も大人になるのに20年かかりますが、知の世界も同じだなと思いました。
小学校農業科もゆっくりとした歩みですが、美唄が楽しみです。これから広がっていきそうな気配もあります。いろいろなことこれからも一緒に楽しんでください。
中村桂子