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2023.02.21

「生きものとして・・・」の視点

参照記事「研究館より」

こうちゃん

私たちは、水から土に上がって、風に吹かれて、陽ざしを浴びて
緑をはじめとした自然の恵みに生かされていますから
いつもこのことを忘れないことが大切ですね。

いま歩きながら気にしていることは
家の主義や街の景観を形成している家々の庭のこと。
 かっての借家住まいの世代は、小さくても庭付きの一戸建てで
木を植え草花を育てたい人が大半だったと思います。
道端では奥様方が草花や種を分け合っている光景をよく見かけました。
 それがいま建てている家では前なら庭になるはずのところは
土をモルタルで固め 車が2台並んで 緑はほとんどないことが多くなりました。
さしずめ、農家なら玄関先に牛や馬が2頭繋がれているようなものでしょうか。

緑の中にいるとなぜ気持ちいいのか
「人と自然間の相互作用」を科学的に突き止めようと、自然セラピーを研究されている
 医学博士で元・森林総合研究所の宮崎良文先生は
大きい自然の森林から始め、小さい自然の生け花や木の香りなどまで
人の脳・自律神経・内分泌・免疫の各機能の生理指標が
どう変化するか順次データを溜めておられます。

宮崎先生曰く、今の私たちは、大昔の生活環境に適合した遺伝子・身体をもって
今の都市化環境で生活しているので、日常的に摩擦が生じ
ストレス状態になり 免疫機能も低下する。
 自然に触れると身体が勝手に反応しリラックスする。
前頭前野の活動が緩やかになり
リラックスした時に高まる副交感神経は上がり
ストレス時に高まる交感神経は下がる。
 また、森林に行くと、もともと血圧の高い人は下がり 低い人は上がって、良いレベルに近づく。
・・・と、お話されています。

「生きものとして・・・」の視点を持つこと、大賛成です。
そして“着眼大局 着手小局”私たちがその気になればできるところから
行動することが大切だと思います。

2023.02.21

1. 中村桂子(名誉館長)

こうちゃんさま
 「生きものとして」という言葉から、さまざまな思いを広げて下さってありがとうございます。とても当たり前の言葉なのですが、改めて意識してみると大切なことがいろいろ見えてきますよね。今一番思うのは、「生きものとして」と言ったらその後に「戦争をする」という言葉は決して続かないということです。生きることの中に争うことは含まれていますが、それは素手でのことであり、道具は争いには使わないということが、人間としての生き方の基本にあるはずです。どう生きるかと考え、よく生きることを求めるのが人間の特徴であり、生命誌はその中で生まれました。
 よく生きること、考え続けましょう。
                          中村桂子

2023.02.22

2. こうちゃん

いつも 素早くコメント頂きまして、誠にありがとうございます。
 数日前、霊長類研究の山極壽一先生が
チンパンジーの群れの中での“怒り”とは自己主張。
 争いの後は“和解”し、“怒り”と“和解”がセットになっている。
相手との間で、平和的な共存を達成するために使われていたのが“怒り”
 “和解”があるから、喧嘩がある。と興味深いお話をされていました。
もしご関心あれば、見逃し配信でご覧になってはいかがでしょうか。
 NHK総合TV、02.20(月)夜23時~
 ヒューマニエンスQ、“怒り”ヒトを突き動かす炎。
この話から また新しいお考えが閃くかも知れません。

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