その他
2022.12.22
KOBEイブラボ例会の感想
Y. Tさん
橋本先生
先日はイブラボ例会で研究のお話や高校生向けの講演の話など、たくさんの貴重なお話、ありがとうございました。
とても刺激的で勉強になりました。
私自身、暗記生物で育ったまま大学に進学し、大学4年生、大学院修士と研究の本質に触れていく中で、自分で問いが立てて考えられない自分に、いったい自分はいままで何を勉強してきたんだと愕然としました。その経験から生徒達が暗記に終始するのではなく、自ら考えた上で知識を得つつ学べるように導かねばならないと意識しております。とは言え、限られた授業数かつ理解度もバラバラの生徒達にどのようにそのような授業を行えばいいか悩みながら、結局、気づけば知識を教えるだけになってしまっては反省の毎日でした。
今回、先生に教えていただいた一つの生命現象をどのように考えていくかという課題をまず与え、自由に意見を出し合う中で、得た知識の断片に橋をかけていくという方法は主体性をもった学びの体験を与える素晴らしい方法ですね。大腸菌の宿主支配性制限のお話では、実際に自分もそれを体験できて、これは是非生徒に体験させたいです。
そのためには、自分がまずさまざまな実験やその結果を題材にできるよう、勉強し、工夫しなければなりませんが、後半の問題作りの過程で少しそのやり方が見えた気がします。
教員である私自身が未熟な状態ですが、生徒とともに考えて学ぶ姿勢で楽しみながら頑張ります。
このような機会を与えてくださり本当に感謝いたします。今後も研究現場の話や研究内容を教えていただけたら嬉しいです。
また是非お願いします。
とりあえず、先日の尾部の作問、やってみます。
2022.12.22
1. 橋本主税(形態形成研究室)
先日、高校生に探求授業をさせていただきました。実験や観察の生のデータを見てもらってから、「細胞や組織はどのように動いているのか考えなさい」と課題を与えて班ごとに議論をしてもらいました。しっかり考えてくれていろいろなアイデアがでてきました。こちらが期待する「正解」にたどり着くアイデアは残念ながら出てきませんでしたが、授業の後に「じっくり考えてから正解を聞くと、その意味がすっと脳に入ってくるのが分かった」との感想を多数もらいました。先生が教科書に沿って流れるように授業をすると、その時は分かったように思っても結局は自分の身にはつかないけど、一人でじっくり考え、皆で議論することで問題点が整理された状態で「正解」を聞くことで、すべての意味がすんなりと胃の腑に落ちたのだろうと感じました。
先日の例会での皆さんも、この高校生同様に、「主体的に考え」「積極的に議論する」ことで「深い学びに至」ったのではないでしょうか?仰せの通り、先生方も暗記を中心とした学習をしてこられたわけですが、問題点を把握し改善しようと努力する姿勢を目の当たりにして、一所懸命に問題点の整理と作問をする姿を拝見して、このような先生方がいらっしゃれば安心できると感じました。このご経験を今後に活かして、生物好きの高校生を育ててください。
また、違うテーマでやりましょう。