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2022.10.29

ナミアゲハの蛹化失敗について【1】

ムイムイ

この夏、4匹のナミアゲハの幼虫を育てました。2匹は順調に育ち、蝶になって旅立って行きましたが、あとの2匹は蛹化に失敗して、残念ながら死んでしまいました。
死んでしまった2匹は、5齢幼虫の期間が3週間もあり、前蛹になる前に少し湿ったフンをしたものの、いわゆる水様便はありませんでした。
1匹は蛹化を始めたものの皮に割れ目ができず、しばらく頑張っていましたが力尽きてしまい、もう1匹は皮に割れ目ができて頭が少し出てきたのですが、やはり途中で力尽きて蛹化できませんでした。
5齢幼虫の期間の長さや水様便がなかったことは蛹化の失敗と関係があるのでしょうか?(飼い始めた時は2齢ぐらいでした)

2022.10.29

1. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

幼虫が脱皮に失敗して死んでしまうことは比較的よく観察される現象ですが、原因まではわからないというのが正直なところです。
蛹化は、幼若ホルモンが減少した状態で脱皮ホルモンが分泌されることで起こります。蛹化時の行動の基本的なパターンは、
1 液状の糞を出しておなかの中を空っぽにする
2 数メートル歩いて蛹化場所を見つける
3 糸を吐いて蛹化のための足場と支えの輪っかを作る
4 糸の輪をくぐって前蛹になる
5 内部から外皮に圧力をかけて脱皮して蛹になる
となります。

ここからは個人的な印象でしかないのですが、蛹化の脱皮で失敗する原因は下記のどれかではないかと考えています。
・脱皮ホルモンが分泌されるまでに、何らかの理由で充分な餌を食べていなかった
・周囲の湿度が低かったため、脱皮しきる前に体が固まり始めてしまった
・若齢期に負荷の高いストレスを経験したことで、発育に悪影響が残ってしまった

幼虫で過ごす期間については、変温動物なので有効積算温度によって決まります。充分な量の餌を食べていてもいなくても、一定の温度の積算を経験すると発育ステージが進みます。一般的に、オスは先に蛹化してメスが数日遅れる傾向が見られます。
終齢幼虫の期間が3週間というのは、夏場としては長すぎるので、何か異常があったのかもしれないですね。

明確な回答になっておらず、申し訳ないです。

2022.10.31

2. ムイムイ

お返事ありがとうございます。生き物を育てるというのは、やはり難しいですね。大事に育てたつもりですが、餌やりのタイミングなどでストレスがかかっていたのかもしれません。今年の最後と思って育てていた一匹は今日無事蛹になりました。大切に見守りたいと思います。

2024.05.15

3. キャタピー

こんにちは。突然のコメント失礼致します。アゲハ蝶の蛹化について教えてください。今、小学生の息子がオーストラリアでorchard swallowtailという蝶の幼虫を見つけて育てています。昨日の夜幼虫から蛹になっていた様でしたが、今朝見ると上半身が残ったまま(頭や脚が残った状態)で固まっていて動きません。もう死んでしまっているのでしょうか?それとももしまだ生きているなら何か手伝えることはありますか?私の住んでる地域は今秋で気温は昼間は24度、夜は15度くらいです。ここ数日雨が続きました。よろしくお願いいたします。

2024.05.15

4. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

残念ながら、脱皮に失敗したのではないかと思います。
幼虫が脱皮をする時は、頭部と胸部の境目の背面側に、体液を集めて内部から圧力をかけて表皮を破ります。
稀にうまくその部分を破れない個体がいるのですが、それでもその後の脱皮に関する現象は発育プログラム通りに進行が継続しますので、そのまま死んでしまうことがあります。
飼育環境下では、湿度が低いと脱皮に失敗するケースが増えますが、雨が続いていたのでしたら原因は別のところにありそうですね。

2024.05.16

5. キャタピー

お返事ありがとうございます。頭と脚を残したまま動かなくなって息子が数日観察していたところ、微かに胸元が動いていることに気付きました。湿度や気温に気を付けながら、もう少し観察してみようと思います。ありがとうございました。

2024.08.20

6. うらん

はじめまして 
アゲハ蝶の幼虫が下痢をしないまま蛹になろうとしています。
このような場合は蝶になれるのでしょうか
宜しくお願い致します。

2024.08.20

7. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

実験用に飼育している幼虫たちも稀に、下痢をしたのかしていないのかわからないまま蛹になっている個体が観察されます。下痢をしていないのか、していたことに気が付かなかっただけなのかは、確かめたことがないのでわからないというのが正直なところです。
無事に蛹になれるかどうか、見守ってあげてください。

2024.08.21

8. うらん

お返事有難う御座います。見守ってみます。

2024.08.23

9. シェリー

庭でキアゲハ幼虫を見つけ、庭に農農薬を撒いてるので保護しました・乾いたベンはしてるのですが、ほとんど動きなし!サナギになるために動かないのか?だが、ベンは、黒いつぶで下痢はありません!保護して二日目です

2024.08.23

10. すろっぴー

お世話になります
教えて頂きたいことがあります
買ってきた野菜についてたイモムシを育てていて、小さくて細い赤ちゃんだったのがモリモリ食べて大きくなり、一度脱皮をしてその翌日はモリモリ食べていたのですが、さらに翌日になったら動きが止まりいっさい食べなくなり、元気もなくてかすかにお尻の方だけ動かして体から水分を出してる状態なのですが、初めてなのでどうしてあげたらいいのか悩んでおります。水様性のフンや容器を歩き回るというのはなかったです。よろしくお願い致します

2024.08.23

11. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

おそらく、薬剤の影響ではないかと思います。
スーパー等で市販されている野菜の多くは、殺虫剤や昆虫のホルモンに影響を与える薬剤などが付着しているため、幼虫の餌として適さないことが多いです。最初に食べていた野菜の薬剤に対する耐性を持った幼虫だったとしても、別の日に購入した生産者が異なる野菜には別の薬剤が付着している可能性があり、耐えられないということもよく起こります。

2024.08.24

12. すろっぴー

お忙しい中、返信ありがとうございます。何も食べなくなって4日目ですが、食べてなくても毎日黒いフンを1・2個しています。そして体から水分を出して全体がビチャっとした状態なのですが、もう助からないのでしょうか。

2024.08.24

13. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

何も食べずに動かない期間が1〜2日であれば、脱皮前の眠(みん)という状態の可能性もありますが、4日経過しているとなると違う可能性が高いと思います。眠の場合はフンもしません。
全体が濡れたような状態になっているというのも、残念ながら健康な状態ではなさそうに思われます。

2024.08.30

14. すろっぴー

お忙しい中、ご返信ありがとうございました。これから先どのような状態になるか分かりませんが、最後まで見守ろうと思います。ありがとうございました

2024.08.30

15. ふぅた

初めまして、こんにちは!
コメント失礼いたします。

キアゲハ蝶の幼虫を飼育しております。
昨夜まで4匹元気にしておりましたが
今朝、1匹はアンモナイトのように丸まってゼリエースのような緑色のフンがお尻に付いたままで弱っております。
他の3匹もしぼんでしまい、瀕死状態です。
エサは庭のパセリが壊滅状態だったので、代替えで市販のみつ葉を与えてしまいました。
農薬が原因だったのでしょうか?
昨夜の雷雨、湿度が原因だったのでしょうか?

日光にあてたところ少し動きましたが
また動かなくなって瀕死?状態です。
復活させる方法はありますか?

何日か前にキアゲハ蝶
4頭羽化できたので、また羽化させてあげたいです。

よろしくお願いいたします。

2024.08.30

16. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>ふぅたさま

これは原因が二つ考えられると思います。

市販のミツバを食べさせたとのことですので、落としきれていなかった殺虫剤の影響があった可能性が高いです。この場合、残念ながら治療のようなことはできませんので、見守るのみになります。

もう一つの可能性として、セリ科植物でどちらも食草ではあるものの、途中から変更することができない場合があります。パセリはオランダゼリ属、ミツバはミツバ属ですので、防御物質(毒成分)に若干の違いがあって、その影響があったのかもしれません。この場合も、治療のようなことは残念ながらできません。

2024.08.30

17. ゆみこ

畑からキアゲハの幼虫を捕まえて持ち帰り すぐに脱皮しました

しかし 脱皮した皮を食べず、枝につくのも失敗しました。悲しいです

羽化しないでしょうか 教えてください

2024.08.30

18. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>ゆみこさま
脱皮したというのは、前蛹・蛹になったという意味でしょうか。
蛹は飼育容器の底に転がしておいても羽化することは可能です。
できれば、腹部側を下にして置き、脚の爪が引っかかりやすいように紙を底面と壁面に用意してあげると羽化に成功しやすいです。

2024.08.30

19. すみれ

孫と一緒にアゲハの幼虫を育て、今季3匹が羽化し、美しいナミアゲハになる様子を見届ける事が出来ました。後1匹いるのですが、終齢幼虫になって10日以上たちますが蛹になりません。この1匹は自宅の小さな山椒の木にいるのを見つけ、葉もほとんどなくなっていたので、家でレモンの葉で育てていた幼虫の飼育ケースに入れてあげました。しばらくするとレモンの葉も食べている様子で安心していたのですが、ここ数日は葉を食べている様子がなく、糞も2.3ケ転がっているだけで体も小さいです。そして今は、見る度に飼育ケースの壁や蓋にくっついていますが、他の幼虫の様に蛹化する様には見えません。この幼虫はこのままどうなるのでしょうか?
やはり山椒の木からレモンに移した事で、エサが充分に取れず成長できなかったのでしょうか?

2024.08.30

20. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>すみれさま
ミカン科植物であっても、属をまたいで餌を変更できない例はよく耳にします。
餌を変更しても問題なく育つこともあるのですが、変更がうまくいかないことが多いようです。
餌の変更がなくても、終齢幼虫ですごく期間が長くなる個体が稀に存在します。当研究室では人工飼料で飼育していて、年間を通じて餌の条件は同じですが、兄弟・姉妹間でも蛹化時期には個体差が見られます。

のんびりさんなのかもしれませんので、しばらく見守っていただければと思います。

2024.08.30

21. りた

 外出中にキアゲハの5齢幼虫が2匹飼育箱から脱走しました。
うっかり開けてしまっていた隙間から抜け出したようです。
 帰宅後、ずいぶん離れた場所の床の上でのたうち回っているのを発見しました。
2割ほど縮んでいて、1匹は臭角を最大に出しっぱなしにしたまま遠目からもすぐにわかるくらい激しくのたうち回っていました。
 保護して暗くした飼育箱にパセリの枝と一緒に戻しましたが、動きは鈍くなったものののたうち回っていてパセリにも掴まろうしませんし、臭角がでっぱなしだった子は出っ放しのままです。
 今まで羽化させてきた子たちは飼育箱の周りを歩き回ることはあってもこんな変わった動きをしたことがありませんでした。脱走も初めてでした。
 飼育箱の周囲には殺虫剤を撒いたことはありませんが、脱走した廊下やリビングはひと月ほど前にゴキブリが来なくなる殺虫剤をまいたこともあります。
それに反応したのかもしれません。
そろそろ蛹化かな、と楽しみにしていたので残念です。

2024.08.30

22. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>りたさま
蛹化が近づいていたところの出来事で残念でしたね。

薬剤に関して専門外のため、実際のところは判りませんが、幼虫が随分と苦しんでいる様子がうかがえますので、おそらく殺虫剤の影響なのではないでしょうか。

2024.08.31

23. うごうご

突然失礼致します。
子どもと一緒にキアゲハの幼虫を飼育して観察しています。
4齢幼虫になる時に、脱皮が上手くいかず頭の直ぐ下辺りと、お尻に近い辺りにまだ前の皮が付いたまま元気に動き回っています。
餌もしっかり食べているのですが…
この子はこのまま蛹になれるでしょうか??
何か出来る事などありますでしょうか?
お忙しい中、大変申し訳ございませんがよろしくお願い致します。

2024.08.31

24. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>うごうごさま
脱皮がうまくいかなかった幼虫は、飼育していると比較的よく観察されますね。ピンセットで古い皮を剥がしてあげると、その後は元気に育つことが多いです。爪楊枝の先端でカリカリとしてあげるだけでも取れることがあります。

古い皮を剥がさない場合、体が大きくなったら自然に破れる個体と、糸で縛られた様にそこだけ締め付けられている個体が見られます。
どちらかと言えば自然に古い皮が破れることが多いという印象ですが、お尻付近が縛られた様になるとフンをうまく出せずに死んでしまうこともあります。

怪我をさせないように気をつけつつ、爪楊枝などを使って古い皮剥がしに挑戦してみるのも良き経験になるかもしれません。

2024.09.27

25. メロディー

5匹中一匹目は、蛹になるのに成功したのですが、2匹目3匹目が多分黒くなってしまったのでもう無理かなと思っています

山椒の木から降りてウロウロする時にかなりゆっくりで鉢から降りることも出来ないまま、ヨロヨロと何回か倒れてました。ダンボール箱に移しても登ることが出来ませんでした。
ネットで調べたら、ティッシュの上で成功するとあり置いていたのですが、色が悪くなってきました。

触ったのがいけなかったのでしょうかティッシュで抑えると前蛹から蛹にならないと思って包まず横にしたことで蛹に上手くなれなかったのでしょうか(お腹を下にしても安定しなかった)
朝は、綺麗な緑色をしてゆっくりお尻の辺を動かしていたのですが、夕方には色が悪くなってさらに夜中黒くなって来ました

山椒の木に、じっとしたまま3日ほど前蛹にもならず葉っぱも食べないのが残りの2匹です

今まであと少しと言うところで何かに食べられたりしていたので今回室内24℃〜26℃の環境にいました
室温が問題なのかと思い、昨夜外に出しています。このまま育つのか心配です
山椒の木がベランダにあるので、毎回一喜一憂して辛いです

教えていただけると嬉しいです

2024.09.27

26. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>メロディーさま
蛹になるのを楽しみになさっていたところ、残念な状況になってしまったようですね。

幼虫たちに多少手で触れたくらいでは、問題なく育つことが多いです。我々も、飼育している研究用の幼虫に触れることも多いですが、それが原因で死んでしまったことはないと思います。

また、25度前後の気温は、昆虫たちにとって最も快適に育つことができる環境ですので、これに関しても問題ないと思います。

書かれている様子から想像すると、残念ながらなんらかの病気にかかっていたのではないかと思います。大まかな目安として、黒くなって固まったように死んでしまった場合はカビ系の病気、ドロっと溶けたように死んでしまった場合はウイルス系の病気が疑われます。

2024.09.28

27. おいも

キアゲハの幼虫について質問させてください。
庭のパセリにキアゲハの幼虫を見つけ、大切に見守り続けみんなだいぶ大きく育ってきたのですが
枝につかまり前蛹の姿勢になった後、かなりの数の幼虫がそのまま黒くなり上半身が枝から離れた状態になってしまっています。
無事に蛹になったものも、幼虫の皮が剥けきらず中途半端にくっついたりしています。
これは蛹になれず死んでしまったのでしょうか…
去年は今年より数は少なかったものの、みんな無事に蛹になり羽化できた子達が多かったのですが、今年はどうしてみんなダメになってしまったのか分かりません…。
場所は去年と同じところです。
違う点は、幼虫達が大きくなる頃にプランターのパセリが食べ尽くされてしまったので、急いでホームセンターでパセリの苗を買ってきて植え替えました。
その際特に薬剤を意識して水で流したりもしなかったですし、パセリの品種も庭のものとはちょっと違ったかもしれません。(葉の形はよく似ていました)
何か考えられる原因がありましたら、教えていただけたら嬉しいです。

2024.09.28

28. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>おいもさま
アゲハチョウたちが前蛹で過ごす期間は、よほど寒くない限り一晩ですので、黒くなっているものは残念ながらお亡くなりになっていると思います。

はっきりとした原因はわかりませんが、キアゲハは幼虫期の途中で餌の変更が難しいという話題をよく耳にします。セリ科植物同士であっても、属が異なる場合はうまく育たないことが多いようです。

2024.09.28

29. あや

ベランダのヘンルーダで育てていたナミアゲハの幼虫が、蛹化はしましたが腹部周辺だけ皮が薄いままです。頭部付近と下半身は茶色いしっかりした皮になりましたが、腹部付近は薄い緑で脚っぽい模様まで見えています。蛹化から4日経過しましたが、蛹は徐々に細くなっているように見えます。羽化は厳しそうでしょうか。もう生きていない可能性が高いでしょうか。
終齢になるまでは普通と思えるサイズでしたが、それ以降はあまり大きく育たなかったため心配でした。脚が足場を吸着する力も弱かったので、パワーは十分でなかったような気がしています。
よろしくお願いいたします。

2024.09.28

30. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>あやさま
ナミアゲハの蛹は、25℃安定という最適な条件ではちょうど10日で羽化します。もうしばらく様子をみつつ、羽化をお待ちいただくのが良いと思います。

2024.10.09

31. まこと

ナミアゲハの前蛹の脱皮についての質問です。
今朝飼育ケースを見たところ、前蛹が脱皮をしていました。蛹の形としては特に問題なさそうなのですが、お尻側の壁との接地面に脱皮殻が残っていました。もう脱げたも同然のような残り方(壁にくっついてるだけ?)なので、蛹が安定する数日後まで殻を取り除くのは待とうと思っているのですが、こんなことは初めてだったので少し不安でもあります。急いで取り除いた方が良い、そのままにしていた方が良いなど、何か別の対処法がありましたらぜひご教授いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。

2024.10.09

32. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>まことさま
蛹になった時の脱皮殻は、そのまま放置しておいて大丈夫です。
通常は下に落ちると思いますが、体の外のどこかに引っかかっているだけですので、その後の発育や羽化には影響が出ることはないと思います。

2024.10.09

33. あ

クスノキの鉢を家の中に入れてアオスジアゲハの幼虫を育てていたところ、1匹がいなくなり、2~3日探したら、中に物を入れたジップロックの袋の表面でサナギになっているのを昨夜見つけました。
が、脱皮した皮が下半分位のサナギの左脇(脱皮は大体済んだ様子)についたままで、糸をかけた辺りにも皮がついていて、そこはひきつれているような見た目です。
お箸でそっと皮の下の方をひっぱったら、激しく動き、皮もスルッとはとれなかったので、そのままにしていますが、濡らして皮を剥がすなどした方がいいですか?
それとも、このままでも羽化には影響がないですか?

2024.10.09

34. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>あ さま
蛹の表面に幼虫の皮が残っていても、その内側では蛹の表皮が出来上がっていると思いますので、そのまま放置しておいて大丈夫です。成虫が羽化する際は、頭部側から最初に抜け出しますので、影響はないと思います。

2024.10.09

35. サマー

ナミアゲハの幼虫を2齢ぐらいの頃から育てています。
先週の日曜日に緑色の終齢になり、そろそろ前蛹になるなと思っているのですが、8日目の今日も山椒の葉をモリモリ食べ続け、葉がなくなってしまいました。まだ食べると思って、葉を補充した方がいいのでしょうか?

2024.10.09

36. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>サマーさま
幼虫が食べ続けているのでしたら、餌を補充するのが良いと思います。いつ蛹化するかについては、予想とズレることはあると思います。

2024.10.09

37. holly

ナミアゲハの終齢幼虫の餌について教えてください。
一匹庭の柚子の小さな苗で育っていたのですが、終齢幼虫になって4日目の今日、ついに全ての葉を食べ尽くしてしましました。
庭にはもう一本柚子がありますが、この苗の近くには大きなカマキリが陣取っていて移動させたくない環境です。
なにか代わりに餌として与えることができるものがあればご教示ください。

2024.10.09

38. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>hollyさま
ミカンの仲間でしたら何でも大丈夫です。ただ、柑橘類を食べて育った幼虫は、サンショウの仲間には移れないことがあると聞きますので、避けた方が良いかと思います。

2024.10.19

39. がんばれアゲハ

はじめまして!
こちらにお聞きして良いのかわからなかったのですが、お便りさせていただきました。
これまで何度かアゲハ蝶の羽化を見守ってきたのですが、本日植え替えしようとした観葉植物の鉢に蛹になろうとくっついている個体を発見しました。
ですが、よーく見てみると頭とお尻のちょうど真ん中の横?のあたりから黒い液体が大きな水滴のようにくっついていて、こんなところから黒い液体が出るのでしょうか?液体はお尻から出るものとばかり思っていて…。
頑張ってアゲハ蝶として飛び立てるよう見守りたいのですが、また教えてくださると助かります。
どうぞよろしくお願いします。

2024.10.19

40. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>がんばれアゲハさま

前蛹に黒い液体のようなものが付いていたとのこと、実物を見ないとなんとも言えませんが、可能性としては二つ考えられます。

1. 終齢幼虫は、消化管の中を空っぽにしてから蛹になります。この時、下痢状のフンをするのですが、フンが薄い膜に包まれて風船状になることがあります。それが体にくっついているという可能性があります。この場合は、問題なく羽化できると思います。

2. 他の幼虫に噛まれたり、なんからの原因で表皮に怪我をしてしまった場合、プクッと風船状の液体が体表面にくっついたような状態になることがあります。幼虫でしたら自然に体液が体内に吸収されることもありますが、前蛹になってからだと、脱皮時に風船が割れて多くの体液を失って死んでしまう可能性があります。

いずれにしろ、治療のようなことはできませんので、見守ってあげてください。

2024.10.22

41. がんばれアゲハ

先日はご回答いただき、ありがとうございました。
その後も蛹になっていなかったのでおかしいなあと思いつつ見守っていたら、偶然にも体からポトンと何かが落ちてよく見たら小さな小さな芋虫みたいな生き物でした(涙)
結局、蛹になる前のアゲハは死んでいたようで…他の虫の卵を産み付けられていたのでしょうか?、自然という、また虫たちの世界という観点から色々と学ばせていただきました。
また次の夏に、可愛い終齢幼虫さんに出会えるのを楽しみにしようと思いました。
この度は本当にありがとうございました。
またご質問したいと思います!!

2024.10.22

42. Sheena

初めまして。

この夏に、ベランダのレモンの葉っぱに付いた、ナミアゲハの幼虫を飼育し、5匹全てが羽化して無事に旅立ちました。

先日再び、春型と思われる幼虫が、レモンの葉っぱに付いていたので、11匹ほど飼育していました。

現在5匹が蛹化していますが、1匹は五令幼虫の時、ある日突然臭角を出したまま体調を崩して、残念ながら死んでしまい、また別の1匹は、ガットパージを出さなかったのが原因か?うまく前蛹になれず、死んでしまいました。そして今1匹、ちゃんとガットパージをして、じっとしていたのに、なぜか逆さまに体を固定しています。これで前蛹になれるのでしょうか?ずっと前にも、逆さまに体を固定した幼虫を見たことがあって、その時も死んでしまった記憶があります。
この逆さまでじっとしている幼虫を、前蛹になれるように、何か手助けすることはありますか?

2024.10.22

43. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>Sheenaさま
ナミアゲハの幼虫が逆さまに体を固定していて心配されているとのことですが、個人的には見たことがない状況ですね。体に糸をかけるのに失敗して、逆さまにぶら下がっていることは比較的よくあります。この場合、放置すると死んでしまうので、前蛹を取り外して底面に転がしておきます。糸をかけることに失敗してのではなく、逆さまの状態に固定しているということでしたら、様子を見守るのが良いと思います。

いずれにしても、何か正常ではない状態になっているのでしょうね。幼虫期に何か強いストレス(餌不足・急激な温度変化・強い乾燥など)を経験して、発育の異常が生じたのかもしれません。

2024.10.23

44. Sheena

お返事ありがとうございます。
幼虫の状態は、よく見たら固定ではなく、糸かけの失敗で、逆さまの宙吊りになっていたようです。

本日出先から帰ったところ、だらんとして、黒っぽくなっていたので、残念ながら死んでしまったようです。

そしてさらに、最後の2匹のガットパージを発見。
見たら、飼育ケースの中で、2匹共壁面に付いて、じっとしていました。そのうち1匹が逆さま状態です。逆さまの方は動いていますが、ちゃんと立て直してくれるか…
まずは糸かけに成功して、無事に前蛹になってくれることを祈るばかりです。

2024.10.23

45. 質問させてください

昨日水を含んだ便をしウロウロさまよっていた終齢幼虫が、今朝見ると糸を一本背中に巻いた状態で飼育ケースの天井にいました。全く変わらない終齢幼虫の姿でじっとしていますが、蛹に変わる前に力尽きてしまったのでしょうか?

2024.10.23

46. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>質問させてください さま
なんとも言えないですね。
死んでしまったのでしたら、ダランと力無くぶら下がった状態になると思います。そうなっていないのでしたら、前蛹になるのに時間がかかっているのだと思いますので、見守ってあげてください。

2024.11.01

47. maka

はじめまして

3匹が色々な方向を向いてかごの天井で蛹になってしまったのですが、固定されたらかごを外して、かごをひっくり返して置いておく(蝶になる際に羽が上にくる形)のは大丈夫なのでしょうか?

色々なサイトを見ると、蛹ポケットを作ったりして垂直のようにしてありますが、その様にした方がよいのでしょうか?

すみませんが、よろしくお願いいたします。

2024.11.01

48. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>makaさま
蛹を紙製の通称「蛹ポケット」に入れて、丁寧に世話をする方も多いですが、基本的には何もしなくて大丈夫です。

羽化が成功する条件は下記になります。
・蛹から成虫の体が出た時に、脚を引っ掛ける場所がある
・翅を伸ばすのに充分な空間がある
・湿度が低すぎない

飼育容器の天井や、自分自身の抜け殻を足場として翅を伸ばすことができますので、蛹化したとき状態のまま様子を見ていただくのが良いと思います。翅が下になる配置の方が、羽化後に翅を伸ばしやすいと思います。

2024.11.05

49. ピポ

失礼します。
蛹になるまえに脱皮するはずですが、
脱皮しないまま、動かなくなりました。顔がでたままで、はんのうがないですが、
死んでしまったのでしょうか?

2024.11.05

50. 尾崎克久(昆虫食性進化研究室)

>ピポさま
脱皮の途中で止まってしまっている場合、残念ながら死んでしまったと思います。
実験用の飼育個体にも稀に起こりますが、発育状態があまりよろしくなく、体力的に弱い個体が脱皮の途中で力尽きているのではないかと推測しています。

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