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2022.07.22
毛利衛先生編集の小学校理科の教科書
アマミナナフシ
綺麗な写真が盛りだくさんで説明の少ない小学校理科の教科書。編集委員代表が毛利先生と知り、きっと新しい発見が盛りだくさんの教科書に違いない!
生命誌研究館には1999年8月15日に毛利先生と共に行ったオサムシ君がいます。中村桂子先生のちょっと一言2000年5月15日「オサムシ君めでたく帰還」の文面から毛利先生はかなりのバイタリティーをお持ちの方とお見受けします。
生命誌研究館の図書室に幼児向けの触って楽しめる本から大人向けの科学の本まで多種多様。私が大好きな場所の一つです。
科学絵本もよく読みます。絵本ですが、大人が読んでも新しい発見がたくさんあります。
子どもたちが読み終えた後、書棚に返却したであろう形跡の残された片づけ方のされた本の題名をふと見ると…。『ざんねんないきもの』は大人気。『ミッケ』も。意外と真面目な科学絵本もドサッと読んだ形跡がある日もあったり。今時の子どももなかなか本を読むセンスがある!と嬉しくなります。
近頃の小学校理科の教科書は良い写真を厳選した感があります。写真を眺めているうちに何だろう?と思って気になり、調べてみるがわからないことも…。
21cm×25.5cmの見開きページ全面に水色をバックに撮られたメダカの卵のかえる様子の写真は5年生の教科書のページの中でもかなりのインパクトがあります。
卵の中の変化の写真は、卵の直径が4.5cmと大きい。受精直後、受精後1時間後、1日、2日、3日、5日、7日、9日孵化、かえったばかりのメダカの子どもの写真があります。
質問です。体の形ができてくる2日、5日、7日にはくっきりとした白い直径1cmの輪が1つ。これは何でしょうか。油の小さな粒、くっついて大きくなった粒の線とは比較にならない鮮明さ。ちなみに、小学校理科参考書の鮮明なカラー写真には、らしき鮮明な輪はありませんでした。どちらもメダカの卵です。
2022.07.22
1. 齊藤わか(表現を通して生きものを考えるセクター)
研究館の図書室は、小さなお子様と親御さんが絵本を広げていたり、シニアの方が半日滞在して静かに読書を楽しんでいたりと、密かに人気のスポットです。よく知っているつもりの分野でも「こんな本があったんだ」と驚くこともあり、規模は小さくともユニークな蔵書を揃えていることがわかります。
最近の教科書の写真の豊富さとカラフルさはびっくりするほどですね。ご質問のメダカの写真については反射光の写りこみなどの可能性があるので、写真によってあったりなかったりする白い輪が何なのかはお答えができかねますが、子どもたちのために作られた教科書は、生きものについて考えるヒントが詰まっているのでしょうね。