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季刊「生命誌」は音楽などの文化を最新の科学と同居させ、新しい知の表現を試みる冊子として、開館と同時に創刊しました。
2019年に100号を迎え、記事数は800を越えます。生命誌の本棚を巡る気持ちで自由に記事を行き来してみてください。

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検索結果を表示しています。(797 件の記事が該当しました)

RESEARCH

形が生まれる原理を見出だす

望月敦史

1998年九州大学大学院理学研究科博士課程退学、九州大学理学部助手。2002年岡崎国立共同研究機構(2004年より自然科学研究機構)基礎生物学研究所助教授。2007年より同准教授。

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季刊「生命誌」54号生る

●「創る」も「生る」になる
「生る」。自然を思わせます。その対極にあるのが「創る」。人工です。都市はまさに創るで満ちています。ところが建築に「生成する」という考えとその具体化方策を持ち込み、ふしぎで楽しい空間を生み出しているのがトークの伊東豊雄さん。生きものの巣のような洞窟のような。建築自体が生命体のように自分で動いて行きそうな感じがします。リサーチは、生きものの形によく見られる樹状パターンに注目し、パターン生成のモデルを提案。形つくりは重要なテーマであり、モデルから基本ルールを探すのは興味深い方法です。もう一つは、大腸菌という分子生物学のモデル生物を用いて、分子のはたらきから行動が生まれる過程を詳細に追う研究。人間も含めた生きものの行動の由来を単細胞で考えるのは一つの方法でしょう。形や行動の背後にあるきまりが知りたいものです。サイエンティストライブラリーの柳田充弘さんは、芸術家になっていたかもしれないという感性を生かしての研究。勘と好みを生かした物語りつくりという考え方は、生命誌と重なっています。BRHからの発信も、「生命誌の種」というラボとSICPの共同企画や朗読ミュージカル「いのち愛づる姫」の京都公演のお知らせなど盛りだくさんです。

RESEARCH

大腸菌の極で鼻のようにはたらくセンサー

川岸郁朗

1990年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。米国エール大学博士研究員、名古屋大学理学部助手、名古屋大学大学院理学研究科助教授を経て、2007年より法政大学工学部生命機能学科教授。

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季刊「生命誌」54号生る

●「創る」も「生る」になる
「生る」。自然を思わせます。その対極にあるのが「創る」。人工です。都市はまさに創るで満ちています。ところが建築に「生成する」という考えとその具体化方策を持ち込み、ふしぎで楽しい空間を生み出しているのがトークの伊東豊雄さん。生きものの巣のような洞窟のような。建築自体が生命体のように自分で動いて行きそうな感じがします。リサーチは、生きものの形によく見られる樹状パターンに注目し、パターン生成のモデルを提案。形つくりは重要なテーマであり、モデルから基本ルールを探すのは興味深い方法です。もう一つは、大腸菌という分子生物学のモデル生物を用いて、分子のはたらきから行動が生まれる過程を詳細に追う研究。人間も含めた生きものの行動の由来を単細胞で考えるのは一つの方法でしょう。形や行動の背後にあるきまりが知りたいものです。サイエンティストライブラリーの柳田充弘さんは、芸術家になっていたかもしれないという感性を生かしての研究。勘と好みを生かした物語りつくりという考え方は、生命誌と重なっています。BRHからの発信も、「生命誌の種」というラボとSICPの共同企画や朗読ミュージカル「いのち愛づる姫」の京都公演のお知らせなど盛りだくさんです。

SCIENTIST LIBRARY

染色体研究から生命継承学へ

柳田充弘

1941年
東京都生まれ
1964年
東京大学理学部生物化学科卒業
1967年
ジュネーブ大学分子生物学研究所助手
1970年
ナポリ市国際・遺伝生物物理学研究所研究員
米国メリーランド州立大学医学部研究員
1971年
京都大学理学部生物物理学教室助教授
1977年
京都大学理学部生物物理学教室教授
1999年
京都大学大学院生命科学研究科教授
2004年
京都大学大学院生命科学研究科特任教授

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季刊「生命誌」54号生る

●「創る」も「生る」になる
「生る」。自然を思わせます。その対極にあるのが「創る」。人工です。都市はまさに創るで満ちています。ところが建築に「生成する」という考えとその具体化方策を持ち込み、ふしぎで楽しい空間を生み出しているのがトークの伊東豊雄さん。生きものの巣のような洞窟のような。建築自体が生命体のように自分で動いて行きそうな感じがします。リサーチは、生きものの形によく見られる樹状パターンに注目し、パターン生成のモデルを提案。形つくりは重要なテーマであり、モデルから基本ルールを探すのは興味深い方法です。もう一つは、大腸菌という分子生物学のモデル生物を用いて、分子のはたらきから行動が生まれる過程を詳細に追う研究。人間も含めた生きものの行動の由来を単細胞で考えるのは一つの方法でしょう。形や行動の背後にあるきまりが知りたいものです。サイエンティストライブラリーの柳田充弘さんは、芸術家になっていたかもしれないという感性を生かしての研究。勘と好みを生かした物語りつくりという考え方は、生命誌と重なっています。BRHからの発信も、「生命誌の種」というラボとSICPの共同企画や朗読ミュージカル「いのち愛づる姫」の京都公演のお知らせなど盛りだくさんです。

TALK

理論と観測が明かす宇宙生成

佐藤勝彦 × 中村桂子

1945年香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。前ビックバン宇宙国際研究センター長、現在、東京大学大学院理学系研究科教授。前日本物理学会会長。宇宙論、宇宙物理学を専攻し、インフレーション理論を提唱した一人として世界的に活躍する。紫綬褒章受賞。著書に『宇宙96%の謎』『相対性理論』などがある。

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季刊「生命誌」53号生る

●始まりを考える
今年のテーマは「生る」。生まれてくること、始まりを考えるのは楽しいものです(難しくもありますが)。トークはすべての始まり、宇宙創成です。小さな宇宙からのインフレーションは見事な物語でした。その小さな宇宙は無から生まれたとか。トンネル効果という言葉で無に意味を持たせる物理学はやはりすごいですね。宇宙の構造ができるには対称性の破れ、ゆらぎが必要という話は生物につながりそうです。リサーチは、宇宙の中で生命体を生み出す惑星が誕生する話。系外惑星の観測から地球型惑星の存在の可能性が見え、探索へ向けて動き出しているとのこと。早く生命体に会いたいですね。次は、共生系が生まれる過程を実験室の中で捉えた研究。進化をこの眼で見たいという願望に答えてくれると同時に、食う・食われるの関係が共生で落ち着くという結果、それを支えるのがゆらぎであることも示唆的です。すべての話を通じて、技術が進み見えなかったものが見えてきたと実感します。サイエンティスト・ライブラリーの中西重忠さんは、京大グループの一人として活躍。実験手法の確立で独創性を出したと自信を持っておっしゃいました。方法から原理や概念へ。佐藤さんの話と並べると面白いです。

RESEARCH

生命惑星学へ 惑星のなりたちから生命を考える

井田 茂

1989年東京大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。東京大学教養学部助手、東京工業大学理学部助教授、カリフォルニア大学サンタクルーズ校客員研究員、コロラド大学ボルダー校客員研究員を経て、2006年より東京工業大学理学部地球惑星科学科教授。

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季刊「生命誌」53号生る

●始まりを考える
今年のテーマは「生る」。生まれてくること、始まりを考えるのは楽しいものです(難しくもありますが)。トークはすべての始まり、宇宙創成です。小さな宇宙からのインフレーションは見事な物語でした。その小さな宇宙は無から生まれたとか。トンネル効果という言葉で無に意味を持たせる物理学はやはりすごいですね。宇宙の構造ができるには対称性の破れ、ゆらぎが必要という話は生物につながりそうです。リサーチは、宇宙の中で生命体を生み出す惑星が誕生する話。系外惑星の観測から地球型惑星の存在の可能性が見え、探索へ向けて動き出しているとのこと。早く生命体に会いたいですね。次は、共生系が生まれる過程を実験室の中で捉えた研究。進化をこの眼で見たいという願望に答えてくれると同時に、食う・食われるの関係が共生で落ち着くという結果、それを支えるのがゆらぎであることも示唆的です。すべての話を通じて、技術が進み見えなかったものが見えてきたと実感します。サイエンティスト・ライブラリーの中西重忠さんは、京大グループの一人として活躍。実験手法の確立で独創性を出したと自信を持っておっしゃいました。方法から原理や概念へ。佐藤さんの話と並べると面白いです。

RESEARCH

共生の生まれる過程に見る生きものの柔らかさ

四方哲也

1991年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了、工学博士。
同助手、同助教授、大学院情報科学研究科助教授を経て2006年より同教授。

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季刊「生命誌」53号生る

●始まりを考える
今年のテーマは「生る」。生まれてくること、始まりを考えるのは楽しいものです(難しくもありますが)。トークはすべての始まり、宇宙創成です。小さな宇宙からのインフレーションは見事な物語でした。その小さな宇宙は無から生まれたとか。トンネル効果という言葉で無に意味を持たせる物理学はやはりすごいですね。宇宙の構造ができるには対称性の破れ、ゆらぎが必要という話は生物につながりそうです。リサーチは、宇宙の中で生命体を生み出す惑星が誕生する話。系外惑星の観測から地球型惑星の存在の可能性が見え、探索へ向けて動き出しているとのこと。早く生命体に会いたいですね。次は、共生系が生まれる過程を実験室の中で捉えた研究。進化をこの眼で見たいという願望に答えてくれると同時に、食う・食われるの関係が共生で落ち着くという結果、それを支えるのがゆらぎであることも示唆的です。すべての話を通じて、技術が進み見えなかったものが見えてきたと実感します。サイエンティスト・ライブラリーの中西重忠さんは、京大グループの一人として活躍。実験手法の確立で独創性を出したと自信を持っておっしゃいました。方法から原理や概念へ。佐藤さんの話と並べると面白いです。

SCIENTIST LIBRARY

新しい方法の導入で発見を

中西 重忠

1942年
岐阜県生まれ
1966年
京都大学医学部卒業
1971年
京都大学大学院医学研究科博士課程修了
米国国立衛生研究所客員研究員
1974年
京都大学医学部助教授
1981年
京都大学医学部教授
1995年
京都大学大学院医学研究科教授
1999年
京都大学大学院生命科学研究科教授
2005年
大阪バイオサイエンス研究所所長

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季刊「生命誌」53号生る

●始まりを考える
今年のテーマは「生る」。生まれてくること、始まりを考えるのは楽しいものです(難しくもありますが)。トークはすべての始まり、宇宙創成です。小さな宇宙からのインフレーションは見事な物語でした。その小さな宇宙は無から生まれたとか。トンネル効果という言葉で無に意味を持たせる物理学はやはりすごいですね。宇宙の構造ができるには対称性の破れ、ゆらぎが必要という話は生物につながりそうです。リサーチは、宇宙の中で生命体を生み出す惑星が誕生する話。系外惑星の観測から地球型惑星の存在の可能性が見え、探索へ向けて動き出しているとのこと。早く生命体に会いたいですね。次は、共生系が生まれる過程を実験室の中で捉えた研究。進化をこの眼で見たいという願望に答えてくれると同時に、食う・食われるの関係が共生で落ち着くという結果、それを支えるのがゆらぎであることも示唆的です。すべての話を通じて、技術が進み見えなかったものが見えてきたと実感します。サイエンティスト・ライブラリーの中西重忠さんは、京大グループの一人として活躍。実験手法の確立で独創性を出したと自信を持っておっしゃいました。方法から原理や概念へ。佐藤さんの話と並べると面白いです。

TALK

情報と機能をもつ古くからの働き者

中村義一

1972年京都大学理学部卒業。77年同大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。東京大学医科学研究所助教授を経て、現在、同研究所遺伝子動態分野の教授。文部科学省特定領域研究「RNA情報発現系の時空間ネットワーク」の研究代表者。共著で『RNAの細胞生物学』『RNAルネッサンス』などがある。

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季刊「生命誌」52号関わる

分子から人間まで、生きものに関わるものは、全て「関わり」の中にある。その中でRNAをとりあげ語り合った。DNA→RNA→タンパク質という図式で教科書に登場しながら中間管理職(?)のようにちょっと影が薄かったRNAに最近光が当たっている。DNAのように情報をもち、タンパク質のようにはたらく両刀使いが、生きものらしさを支えているとわかってきたからである。中村義一さんを叱ったのではなく、RNA研究の面白さを強調したのである。リサーチ。単細胞生物の細胞性粘菌は、時にナメクジやキノコになる形の変化につれて多細胞化の過程を見せる人気者。その陰にあるゲノムのはたらきを見た。狩猟生活者グイは、動物と一体感をもちながら、「強い他者」としてのライオンに重要な役割を与えることで、秩序を作っている。細胞と種。共に関わりの重要さが見える。サイエンティストライブラリーは「ヒマワリは本当に日と共にまわるのか」という子供時代の問いを抱き続け、植物生理学を追究した柴岡弘郎さん。「植物に聞く」に徹する姿勢が見事だ。“関わる”を軸にさまざまなテーマを展開したこの1年。あらためて、関わることが生きることであると実感できたのではないだろうか。

RESEARCH

細胞性粘菌のゲノムでみる多細胞化の舞台裏

漆原秀子

筑波大学大学院生命環境科学研究科
1979年京都大学大学院理学研究科修了, 1981年まで三菱化学生命科学研究所, 1983年まで癌研究会癌研究所, 1985年まで米国NIH/NCI, 理化学研究所を経て、1986年より筑波大学生物科学系 講師, 助教授を経て2004年より同大学院生命環境科学研究科 教授うるしはら・ひでこ

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季刊「生命誌」52号関わる

分子から人間まで、生きものに関わるものは、全て「関わり」の中にある。その中でRNAをとりあげ語り合った。DNA→RNA→タンパク質という図式で教科書に登場しながら中間管理職(?)のようにちょっと影が薄かったRNAに最近光が当たっている。DNAのように情報をもち、タンパク質のようにはたらく両刀使いが、生きものらしさを支えているとわかってきたからである。中村義一さんを叱ったのではなく、RNA研究の面白さを強調したのである。リサーチ。単細胞生物の細胞性粘菌は、時にナメクジやキノコになる形の変化につれて多細胞化の過程を見せる人気者。その陰にあるゲノムのはたらきを見た。狩猟生活者グイは、動物と一体感をもちながら、「強い他者」としてのライオンに重要な役割を与えることで、秩序を作っている。細胞と種。共に関わりの重要さが見える。サイエンティストライブラリーは「ヒマワリは本当に日と共にまわるのか」という子供時代の問いを抱き続け、植物生理学を追究した柴岡弘郎さん。「植物に聞く」に徹する姿勢が見事だ。“関わる”を軸にさまざまなテーマを展開したこの1年。あらためて、関わることが生きることであると実感できたのではないだろうか。

RESEARCH

他者の象徴としてのライオン ―カラハリ砂漠の狩猟民グイの視点から―

菅原和孝

1949年東京都生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。北海道大学文学部助手、京都大学教養部助教授、同総合人間学部助教授・教授を経て、2003年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。

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季刊「生命誌」52号関わる

分子から人間まで、生きものに関わるものは、全て「関わり」の中にある。その中でRNAをとりあげ語り合った。DNA→RNA→タンパク質という図式で教科書に登場しながら中間管理職(?)のようにちょっと影が薄かったRNAに最近光が当たっている。DNAのように情報をもち、タンパク質のようにはたらく両刀使いが、生きものらしさを支えているとわかってきたからである。中村義一さんを叱ったのではなく、RNA研究の面白さを強調したのである。リサーチ。単細胞生物の細胞性粘菌は、時にナメクジやキノコになる形の変化につれて多細胞化の過程を見せる人気者。その陰にあるゲノムのはたらきを見た。狩猟生活者グイは、動物と一体感をもちながら、「強い他者」としてのライオンに重要な役割を与えることで、秩序を作っている。細胞と種。共に関わりの重要さが見える。サイエンティストライブラリーは「ヒマワリは本当に日と共にまわるのか」という子供時代の問いを抱き続け、植物生理学を追究した柴岡弘郎さん。「植物に聞く」に徹する姿勢が見事だ。“関わる”を軸にさまざまなテーマを展開したこの1年。あらためて、関わることが生きることであると実感できたのではないだろうか。

SCIENTIST LIBRARY

植物を見る、植物に聞く

柴岡弘郎

1934年
東京生まれ
1956年
東京大学 理学部 生物学科卒業
1961年
東京大学大学院 生物系研究科 博士課程修了。理学博士
1961年
東京大学 理学部 付属植物園 助手
1974年
東京都立大学 理学部 助教授
1981年
大阪大学 理学部 教授
1996年
大阪大学大学院 理学研究科 教授
1997年
カリフォルニア大学 デイヴィス校 非常勤講師

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季刊「生命誌」52号関わる

分子から人間まで、生きものに関わるものは、全て「関わり」の中にある。その中でRNAをとりあげ語り合った。DNA→RNA→タンパク質という図式で教科書に登場しながら中間管理職(?)のようにちょっと影が薄かったRNAに最近光が当たっている。DNAのように情報をもち、タンパク質のようにはたらく両刀使いが、生きものらしさを支えているとわかってきたからである。中村義一さんを叱ったのではなく、RNA研究の面白さを強調したのである。リサーチ。単細胞生物の細胞性粘菌は、時にナメクジやキノコになる形の変化につれて多細胞化の過程を見せる人気者。その陰にあるゲノムのはたらきを見た。狩猟生活者グイは、動物と一体感をもちながら、「強い他者」としてのライオンに重要な役割を与えることで、秩序を作っている。細胞と種。共に関わりの重要さが見える。サイエンティストライブラリーは「ヒマワリは本当に日と共にまわるのか」という子供時代の問いを抱き続け、植物生理学を追究した柴岡弘郎さん。「植物に聞く」に徹する姿勢が見事だ。“関わる”を軸にさまざまなテーマを展開したこの1年。あらためて、関わることが生きることであると実感できたのではないだろうか。

TALK

町衆がつくる21世紀の文化

大原謙一郎 × 中村桂子

1940年生まれ。東京大学経済学部卒、米国エール大学大学院博士課程修了。(株)クラレ副社長、(株)中国銀行副頭取を歴任。現在、財団法人大原美術館理事長を務めるかたわら、倉敷芸術科学大学客員教授として非営利事業経営論を講義。他に倉敷中央病院理事長、倉敷商工会議所会頭、岡山県教育委員、岡山県文化連盟会長などを兼任。著書に『倉敷からはこう見える-世界と文化と地方について-』。地域から世界に向けて文化の発信に取り組む。

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季刊「生命誌」51号関わる

前回は50号の特集。一区切りをつけて、今回からまた新しい気持ちでのスタートである。文化、地域、産業、歴史…あらゆる営みを関連づけるのは人しかいない。産業や歴史が大きな顔をするのでなく主役は人。企業人と芸術家のみごとな連携が作った大原美術館を21世紀を意識しながら再創出している大原謙一郎さんの話には学ぶところが多かった。

リサーチは藻と三内丸山遺跡。藻も含めて真核単細胞生物はいろいろな可能性を秘めており面白い。その中で、トレボキシアが多細胞化への道を考えさせてくれる。大噴火という住民には迷惑だけれど研究者にとっては、自然の実験となるという意味でありがたい現象を捉え、それが三内丸山の総合文化を創ったのではないかということを発見。土器の形式、花粉の分布、地層と従来別の学問の対象だったものを総合すると見えてくる自然と人の深い関わりが面白い。

サイエンティストライブラリーは岡田節人前館長の第一弟子で日本の発生生物学研究のリーダーである竹市雅俊さん。細胞接着のメカニズム解明というと理屈っぽく聞こえるが、生きもの好きだからこそできた研究と断言。リニューアルしたホームページでの51号からの新しいスタート。更なる広がりと関わりを願っている。

RESEARCH

細胞分裂の多様性を生み出すトレボキシア藻綱の細胞壁

山本真紀

2003年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、博士(理学)。東京大学大学院新領域創成科学研究科助手、日本学術振興会特別研究員を経て、2006年より専修大学講師。

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季刊「生命誌」51号関わる

前回は50号の特集。一区切りをつけて、今回からまた新しい気持ちでのスタートである。文化、地域、産業、歴史…あらゆる営みを関連づけるのは人しかいない。産業や歴史が大きな顔をするのでなく主役は人。企業人と芸術家のみごとな連携が作った大原美術館を21世紀を意識しながら再創出している大原謙一郎さんの話には学ぶところが多かった。

リサーチは藻と三内丸山遺跡。藻も含めて真核単細胞生物はいろいろな可能性を秘めており面白い。その中で、トレボキシアが多細胞化への道を考えさせてくれる。大噴火という住民には迷惑だけれど研究者にとっては、自然の実験となるという意味でありがたい現象を捉え、それが三内丸山の総合文化を創ったのではないかということを発見。土器の形式、花粉の分布、地層と従来別の学問の対象だったものを総合すると見えてくる自然と人の深い関わりが面白い。

サイエンティストライブラリーは岡田節人前館長の第一弟子で日本の発生生物学研究のリーダーである竹市雅俊さん。細胞接着のメカニズム解明というと理屈っぽく聞こえるが、生きもの好きだからこそできた研究と断言。リニューアルしたホームページでの51号からの新しいスタート。更なる広がりと関わりを願っている。

RESEARCH

変転する大地が生み出す新しい文化

辻誠一郎

1952年滋賀県生まれ。日本大学文理学部卒業。理学博士。大阪市立大学理学部講師、国立歴史民俗博物館助教授・教授を経て現在、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。国立歴史民俗博物館客員教授。

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季刊「生命誌」51号関わる

前回は50号の特集。一区切りをつけて、今回からまた新しい気持ちでのスタートである。文化、地域、産業、歴史…あらゆる営みを関連づけるのは人しかいない。産業や歴史が大きな顔をするのでなく主役は人。企業人と芸術家のみごとな連携が作った大原美術館を21世紀を意識しながら再創出している大原謙一郎さんの話には学ぶところが多かった。

リサーチは藻と三内丸山遺跡。藻も含めて真核単細胞生物はいろいろな可能性を秘めており面白い。その中で、トレボキシアが多細胞化への道を考えさせてくれる。大噴火という住民には迷惑だけれど研究者にとっては、自然の実験となるという意味でありがたい現象を捉え、それが三内丸山の総合文化を創ったのではないかということを発見。土器の形式、花粉の分布、地層と従来別の学問の対象だったものを総合すると見えてくる自然と人の深い関わりが面白い。

サイエンティストライブラリーは岡田節人前館長の第一弟子で日本の発生生物学研究のリーダーである竹市雅俊さん。細胞接着のメカニズム解明というと理屈っぽく聞こえるが、生きもの好きだからこそできた研究と断言。リニューアルしたホームページでの51号からの新しいスタート。更なる広がりと関わりを願っている。

SCIENTIST LIBRARY

細胞から個体へ - 脇道から到達した発生生物学の本流

竹市雅俊

1943年
愛知県生まれ
1966年
名古屋大学 理学部卒業
1970年
京都大学 理学部 生物物理学科 助手
1978年
京都大学 理学部 生物物理学科 助教授
1986年
京都大学 理学部 生物物理学科 教授
1999年
京都大学 大学院 生命科学研究科 教授
2000年
理化学研究所
発生・再生科学総合研究センター長

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季刊「生命誌」51号関わる

前回は50号の特集。一区切りをつけて、今回からまた新しい気持ちでのスタートである。文化、地域、産業、歴史…あらゆる営みを関連づけるのは人しかいない。産業や歴史が大きな顔をするのでなく主役は人。企業人と芸術家のみごとな連携が作った大原美術館を21世紀を意識しながら再創出している大原謙一郎さんの話には学ぶところが多かった。

リサーチは藻と三内丸山遺跡。藻も含めて真核単細胞生物はいろいろな可能性を秘めており面白い。その中で、トレボキシアが多細胞化への道を考えさせてくれる。大噴火という住民には迷惑だけれど研究者にとっては、自然の実験となるという意味でありがたい現象を捉え、それが三内丸山の総合文化を創ったのではないかということを発見。土器の形式、花粉の分布、地層と従来別の学問の対象だったものを総合すると見えてくる自然と人の深い関わりが面白い。

サイエンティストライブラリーは岡田節人前館長の第一弟子で日本の発生生物学研究のリーダーである竹市雅俊さん。細胞接着のメカニズム解明というと理屈っぽく聞こえるが、生きもの好きだからこそできた研究と断言。リニューアルしたホームページでの51号からの新しいスタート。更なる広がりと関わりを願っている。

TALK

生命誌という作品づくり

岡田節人

1927年兵庫県伊丹市生れ。京都大学理学部卒業。京都大学教授、岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所所長、同機構長、国際生物科学連合副総裁等を歴任。1993年から2001年3月までJT生命誌研究館館長。京都大学、基礎生物学研究所、総合研究大学院大学それぞれの名誉教授。JT生命誌研究館名誉顧問。ハリソン賞ほか受賞多数。主な著書に『細胞の社会』『からだの設計図』などがある。

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季刊「生命誌」50号関わる

今回は創刊50号を記念した特別号です。感謝の気持ちを込めて、少しだけ豪華な内容にしました。50号記念として岡田節人名誉顧問との対話、強力応援団の勝木さん、西垣さんとの座談会で、生命誌のこれからを考えました。科学が科学技術に吸収され、じっくり考える場が少なくなっているために、美しくあろうとか日常性を忘れないという当たり前のことが、当たり前でなくなっています。それを再認識して、初心を忘れず挑戦を続けることが大切という示唆を得ました。リサーチは、研究館の6グループの現在をまとめました。ラボセクターは小さなグループですが、発生・進化・生態系を総合的に見る姿勢を忘れず、特徴ある成果をあげつつあります。研究の表現への意欲も高まり、論文はもちろんレクチャーなども積極的に行っています。活用して下さい。SICPセクターは、独自の表現への挑戦の先駆者を自覚し、それを楽しんでいます。サイエンティストライブラリーはお休みです。季刊『生命誌』はトーク、リサーチ、サイエンティストライブラリーを主軸に編集してきました。ホームページを新しくし、これまでの記事の中からwebで呼んで頂けるものが241になりました。これからも増やしていきます。これまでをまとめてみたら、基本は変えず、時代と共に動いてきた生命誌が浮かび上がりました。50号を機とした「生命誌への思い」を受けとめて頂ければ幸いです。

RESEARCH

チョウの味覚から種分化を探る

尾崎克久

2000年弘前大学(岩手連大)博士課程修了。博士(農学)。農林水産省果樹試験場りんご支場生物系特定産業技術研究推進機構ポスドク、JT生命誌研究館奨励研究員を経て2005年より同研究員。

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季刊「生命誌」50号関わる

今回は創刊50号を記念した特別号です。感謝の気持ちを込めて、少しだけ豪華な内容にしました。50号記念として岡田節人名誉顧問との対話、強力応援団の勝木さん、西垣さんとの座談会で、生命誌のこれからを考えました。科学が科学技術に吸収され、じっくり考える場が少なくなっているために、美しくあろうとか日常性を忘れないという当たり前のことが、当たり前でなくなっています。それを再認識して、初心を忘れず挑戦を続けることが大切という示唆を得ました。リサーチは、研究館の6グループの現在をまとめました。ラボセクターは小さなグループですが、発生・進化・生態系を総合的に見る姿勢を忘れず、特徴ある成果をあげつつあります。研究の表現への意欲も高まり、論文はもちろんレクチャーなども積極的に行っています。活用して下さい。SICPセクターは、独自の表現への挑戦の先駆者を自覚し、それを楽しんでいます。サイエンティストライブラリーはお休みです。季刊『生命誌』はトーク、リサーチ、サイエンティストライブラリーを主軸に編集してきました。ホームページを新しくし、これまでの記事の中からwebで呼んで頂けるものが241になりました。これからも増やしていきます。これまでをまとめてみたら、基本は変えず、時代と共に動いてきた生命誌が浮かび上がりました。50号を機とした「生命誌への思い」を受けとめて頂ければ幸いです。

RESEARCH

昆虫と植物が作る生態系の基盤

蘇智慧

1994年名古屋大学大学院農学研究科博士課程修了、農学博士。2000年に日本遺伝学会奨励賞を受賞。JT生命誌研究館奨励研究員、同研究員を経て、2003年より主任研究員。

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季刊「生命誌」50号関わる

今回は創刊50号を記念した特別号です。感謝の気持ちを込めて、少しだけ豪華な内容にしました。50号記念として岡田節人名誉顧問との対話、強力応援団の勝木さん、西垣さんとの座談会で、生命誌のこれからを考えました。科学が科学技術に吸収され、じっくり考える場が少なくなっているために、美しくあろうとか日常性を忘れないという当たり前のことが、当たり前でなくなっています。それを再認識して、初心を忘れず挑戦を続けることが大切という示唆を得ました。リサーチは、研究館の6グループの現在をまとめました。ラボセクターは小さなグループですが、発生・進化・生態系を総合的に見る姿勢を忘れず、特徴ある成果をあげつつあります。研究の表現への意欲も高まり、論文はもちろんレクチャーなども積極的に行っています。活用して下さい。SICPセクターは、独自の表現への挑戦の先駆者を自覚し、それを楽しんでいます。サイエンティストライブラリーはお休みです。季刊『生命誌』はトーク、リサーチ、サイエンティストライブラリーを主軸に編集してきました。ホームページを新しくし、これまでの記事の中からwebで呼んで頂けるものが241になりました。これからも増やしていきます。これまでをまとめてみたら、基本は変えず、時代と共に動いてきた生命誌が浮かび上がりました。50号を機とした「生命誌への思い」を受けとめて頂ければ幸いです。

RESEARCH

チョウの翅の細胞配列パターンのでき方

吉田昭広

1949年、京都市生まれ。九州大学大学院理学研究科修了。理学博士。上智大学生命科学研究所研助手を経て、1993年よりJT生命誌研究館主任研究員。

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今回は創刊50号を記念した特別号です。感謝の気持ちを込めて、少しだけ豪華な内容にしました。50号記念として岡田節人名誉顧問との対話、強力応援団の勝木さん、西垣さんとの座談会で、生命誌のこれからを考えました。科学が科学技術に吸収され、じっくり考える場が少なくなっているために、美しくあろうとか日常性を忘れないという当たり前のことが、当たり前でなくなっています。それを再認識して、初心を忘れず挑戦を続けることが大切という示唆を得ました。リサーチは、研究館の6グループの現在をまとめました。ラボセクターは小さなグループですが、発生・進化・生態系を総合的に見る姿勢を忘れず、特徴ある成果をあげつつあります。研究の表現への意欲も高まり、論文はもちろんレクチャーなども積極的に行っています。活用して下さい。SICPセクターは、独自の表現への挑戦の先駆者を自覚し、それを楽しんでいます。サイエンティストライブラリーはお休みです。季刊『生命誌』はトーク、リサーチ、サイエンティストライブラリーを主軸に編集してきました。ホームページを新しくし、これまでの記事の中からwebで呼んで頂けるものが241になりました。これからも増やしていきます。これまでをまとめてみたら、基本は変えず、時代と共に動いてきた生命誌が浮かび上がりました。50号を機とした「生命誌への思い」を受けとめて頂ければ幸いです。

RESEARCH

脊椎動物の脊索はクモのどこ?

小田広樹

1996年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。科学技術振興事業団月田細胞軸プロジェクトグループリーダー、JT生命誌研究館研究員を経て2006年より同主任研究員。

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今回は創刊50号を記念した特別号です。感謝の気持ちを込めて、少しだけ豪華な内容にしました。50号記念として岡田節人名誉顧問との対話、強力応援団の勝木さん、西垣さんとの座談会で、生命誌のこれからを考えました。科学が科学技術に吸収され、じっくり考える場が少なくなっているために、美しくあろうとか日常性を忘れないという当たり前のことが、当たり前でなくなっています。それを再認識して、初心を忘れず挑戦を続けることが大切という示唆を得ました。リサーチは、研究館の6グループの現在をまとめました。ラボセクターは小さなグループですが、発生・進化・生態系を総合的に見る姿勢を忘れず、特徴ある成果をあげつつあります。研究の表現への意欲も高まり、論文はもちろんレクチャーなども積極的に行っています。活用して下さい。SICPセクターは、独自の表現への挑戦の先駆者を自覚し、それを楽しんでいます。サイエンティストライブラリーはお休みです。季刊『生命誌』はトーク、リサーチ、サイエンティストライブラリーを主軸に編集してきました。ホームページを新しくし、これまでの記事の中からwebで呼んで頂けるものが241になりました。これからも増やしていきます。これまでをまとめてみたら、基本は変えず、時代と共に動いてきた生命誌が浮かび上がりました。50号を機とした「生命誌への思い」を受けとめて頂ければ幸いです。

季刊「生命誌」に掲載された記事のうち、
多様な分野の専門家との語り合い(TALK)研究者のインタビュー(Scientist Library)の記事が読めます。
さまざまな視点を重ねて記事を観ることで、生命誌の活動の広がりと、つながりがみえてきます。

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レクチャー

8/31(土)14:00〜15:30

ベジタリアンなハエの作り方 -ワサビ受容体の進化に着目して-