生命誌を提唱する科学者・中村桂子の活動と哲学を追ったドキュメンタリー。生命誌研究館(高槻市)での生きもの研究と、その成果を伝える表現を通してさまざまな人々と交流し、生きていることを大切にする社会を訴えかける。大阪、東京、東北をめぐり、自然に眼を向けて、大切なことを忘れずに毎日を暮らす人々と語り合うと共に、東日本大震災の後、宮沢賢治を読み直し、決意した「生命誌版セロ弾きのゴーシュ」舞台化の本番までを追う。
[ 監督 ] 藤原道夫
[ 出演 ]
中村桂子、末盛千枝子、新宮晋、伊東豊雄、赤坂憲雄、関野吉晴ほか
自然の中で猫、かっこう、野ねずみなど生きものたちから「いのちの音」を学ぶ主人公ゴーシュの物語。小さな生きものたちから三八億年の生きものの歴史を考える生命誌研究者・中村桂子による新解釈と、チェコを拠点に国際的に活躍する人形劇師・沢則行の演出により幻想的な音楽劇として二〇一四年に初演。現代に生きる人々の乾いた心にみずみずしい感動を呼び覚ました。
[ 語り ] 中村桂子、村田英克
※二〇一四年八月公演(高槻現代劇場中ホール)記録映像です。