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大澤省三先生への追悼文が掲載されました(系統進化研究室)

JT生命誌研究館の初代顧問を務められた大澤省三先生が、2022年5月27日に93歳で逝去されました。開館して間もない頃から先生と共にオサムシ研究に取り組んできた、蘇智慧室長(系統進化研究室)による追悼文が「昆虫DNA研究会ニュースレター」に掲載されましたのでご覧ください。

昆虫DNA研究会ニュースレター(2022年9月発行)「大澤省三先生のご逝去を悼む」蘇智慧 
 

画像をクリックすると全文のPDFをご覧いただけます↑

先生は世界中に生息するオサムシの仲間を材料に、当時ほとんど行われたことのなかった大規模なDNA解析を行い、一斉放散や動の進化、静の進化、不連続形態進化、平行進化などのさまざまな進化様式を見出されました。ゲノムDNAに生きものの歴史が刻まれているという生命誌の考え方を、具体的な研究成果として示してくださいました。世界中の愛好家と協力してサンプル収集を行い、「おさむしニュースレター」を通して皆で成果を共有するスタイルは、その後のさまざまな分子進化の研究に引き継がれています。

これまでのオサムシ研究の成果の一部は展示ホールで見ることができます。また大澤省三先生の研究人生については、下記の季刊「生命誌」の記事もご覧ください。
サイエンティスト・ライブラリー「無の発見」 大澤省三 (季刊「生命誌」2号)

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