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企画展示『生きものの時間 ー生まれるまでの時間ー』を開催します


 
受精卵から体をつくるさまざまな細胞が生まれ、そのたくさんの細胞が絶妙なタイミングで 互いに精巧につながり、一つの個体となる「生まれるまでの時間」に迫ります。 体の組織や臓器ができあがる過程で、細胞は状況に応じて、 時にせわしなく変化を早めたり、ひと休みしたりと、柔軟かつ協調的に時を刻みます。 私たち生きものにとって、「時間」のもつ意味を改めて考えてみませんか。

見どころ① : 立体生命誌マンダラ

「生命誌マンダラ」は開館20周年に制作した生命誌の表現の一つです。中央に描かれるのはゲノムが入った1つの受精卵です。1つの細胞が多様に変化して体をつくるさまざまな細胞が生まれ、それらが集まって組織・器官と展開し、最後に一つの個体となる「生まれるまでの時間」を表しています。大きくなった生命誌マンダラをくぐって生きものの時間を感じてみませんか。
生命誌マンダラの説明はこちら>

見どころ② : あなたの細胞の数はいくつ?

私たちははじめ、お母さんのお腹の中の1つの細胞(=受精卵)ですが、生まれる時に身体はすでに2~3兆個の細胞からなります。「生まれるまでの時間」の中で細胞は絶妙なタイミングで精巧に繋がり、ヒトとして完全な身体をつくり上げるのです。大人になると細胞の数はおよそ30兆個になると考えられていますが、この数は身長170㎝・体重70Kgの成人男性から算出されたものなのです。当然、体の大きさなどによって細胞数は変わります。では、あなたはいくつの細胞でできているのでしょう。ぜひ計算してみてください。

 

見どころ③ : 生まれるまでの時間

受精卵から生まれるまでの時間の中には、細胞を増やし母体にたどり着くまでの「初期発生の時間」、体の前後背腹ができ原腸陥入が起こり「細胞が分化してゆく時間」、体を支える胴体の土台となる「体節の時間」、多様な細胞から機能を担う器官ができる「形づくりの時間」など、さまざまな時間があります。それらの時間を経て、この世に誕生の時を迎えるまでの生きものの「生まれるまでの時間」を考えます。
また、骨ができる過程などが見える本物の発生標本も展示しています。ゼブラフィッシュ、アカウミガメ、ラットなど6種の生きものの「生まれるまでの時間」を見比べてみましょう。

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