1. トップ
  2. 催し
  3. 生きものの成り立ちと時間

生命誌レクチャー 生きものの成り立ちと時間

詳細

日時

2023/01/21(土) 14:00-15:30

場所

【現地開催】 JT生命誌研究館 
【ライブ配信】 JT生命誌研究館 ホームページ

出演者

八木田和弘先生(京都府立医科大学 統合生理学 教授)

主催

JT生命誌研究館

参加方法

参加無料・事前申込不要
【現地開催】 定員50名
【ライブ配信】 当日このページでライブ配信を行います。
※感染拡大の状況により変更になる場合があります。
※場内を撮影いたしますので、ご了承ください。

内容

「生きものの成り立ちと時間」

私たちが生きる上で欠かせない、24時間のリズムを刻む体内時計は、地球の自転に伴う昼夜の環境周期に体の機能を適応させるしくみです。この時計の成り立ちと役割について、生まれるまでの発生過程と、生まれてからの環境適応を切り口に、お話しいただきます。私たちはなぜ、今ここに、このように存るのか? という問いを、時間の視点から考えてみましょう。

プログラム

13:30〜    受付開始
14:00〜15:15 講演「生きものの成り立ちと時間」八木田和弘先生
15:15〜15:30 質疑応答
15:30     終了

(関連記事)

同時開催

当日13:00〜13:30に、企画展「生きものの時間『生まれてからの時間』第二期」について、企画展制作者が展示ホールをご案内します。あわせてぜひご参加ください。
 

開催記録

記録映像

*記録動画に質疑応答は掲載しておりません。

オンラインQ&A

*当日の開催時間の制約で、オンライン参加者から寄せられた質問のうちお答えできなかった八木田先生の回答を、以下に掲載しています。あわせてご覧ください。

質問1

全身の体細胞で発現する時計遺伝子の周期は、視床下部の体内時計の周期と同期するのでしょうか?
同期するとすれば、それを制御する仕組みはどの様なものでしょうか?

回答1(八木田先生)

はい、視床下部(視交叉上核)の時計遺伝子の発現周期と、全身の体細胞で発現する時計遺伝子の周期は、同期しています。
視交叉上核から自律神経やホルモン分泌を介して全身の臓器・組織に、視交叉上核のリズム情報が伝えられることがわかっています。その作用によって、全身の細胞で発現する時計遺伝子の周期が視交叉上核のリズムに同期します。


質問2

動物の体内時計として上位の視交叉上核は、末梢時計や各細胞時計などそれぞれの階層の時計をつなぐ役割なのでしょうか?
全身と臓器、各細胞でそれぞれの時間スケールと個体差があっても、それぞれを協調させる役割があるように拝聴していて思われました。

回答2(八木田先生)

その通りです。末梢細胞は、それぞれ周期も少しずつ違っていて、放っておくと脱同調し全体として綺麗なリズムが見られなくなります。視交叉上核は、各細胞時計や臓器組織レベルの各階層の時計を同期させ、協調して臓器全体・組織全体としての機能に概日リズムを生み出します。視交叉上核がなければ全身の細胞時計がバラバラになり機能リズムは消失します。

 

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。