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研究員レクチャー 細胞はどうやってくっついているのか? :細胞間結合の多様性から動物の進化を探る

詳細

日時

2002/11/09(土) 14:00〜15:30

場所

JT生命誌研究館 1Fコンファレンスルーム(入館無料) 

出演者

小田広樹 研究員
(ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ)

参加方法

※参加無料
※事前申込不要


内容

私たちヒトを含めた多細胞動物の体は、多くの細胞がくっついてでき上がっています。そして、それらの細胞はただ単にくっついているだけでなく、体をつくる過程で並び方に様々な秩序を築き上げています。体を構成するそれぞれの細胞にとって、隣の細胞とのくっつき方を適確にコントロールすることは極めて重要なことなのです。このことを実現するために、多くの多細胞動物は「アドヘレンスジャンクション」と呼ばれる、よく似た細胞間結合構造を備えています。しかし私たちは最近、その細胞間結合の仕組みに動物による決定的な違いがあることを発見し、動物の進化の道筋を知るための貴重な手がかりを明らかにしました。本レクチャーでは、こうした私たちの取り組みを分かりやすく紹介するとともに、脊椎動物の祖先に関する私たちの仮説を紹介します。

アドヘレンスジャンクション-写真

このイベントを開催する研究員をご紹介

小田広樹 (室長)

  • 研究分野 発生生物学、細胞生物学
  • 学位 博士(理学)

動物多様化の背景にある細胞システムの進化に興味を持っています。1) 形態形成に重要な役割を果たす細胞間接着構造(アドヘレンスジャンクション)に関わる進化の研究と、2) クモ胚をモデルとした調節的発生メカニズムの研究を行っています。

ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろう 細胞・発生・進化・研究室

レクチャーについて

JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。