詳細
日時
2006/11/18(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館 1Fコンファレンスルーム(入館無料)
出演者
佐々木剛 奨励研究員
(DNAから共進化を探るラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
内容
「海は生命のスープ」と言われるように、太古の地球上で始めに生命が誕生し たのは海の中でした。それから長い間、生命は海の中だけに生存していましたが、一部の生物が上陸するための環境が徐々に作られていきました。そしてついに植物が、陸上への進出を果たしました。約5億年前のできごとだと考えられています。
陸上に植物が繁栄すると、地上の環境が一変し、今度は動物が上陸するための環境が整えられてきます。動物の中で最初に上陸を果たしたのは約4億年前、節足動物の祖先です。彼らの子孫は後にクモ・ムカデ・そして大繁栄を誇る昆虫へと進化してきました。その後、約3億6千万年前に私たちを含む脊椎動物の祖先が上陸を果たします。
生物の上陸には、さまざまな進化のできごとが関係していますが、もっとも基本的な問題は、どのような生物がいつ上陸したのか、ということです。
この問題に分子系統学から取り組み、植物の上陸については明らかになってきました。そして現在、昆虫の上陸について取り組んでいます。
今回のレクチャーでは、これらの取り組みについてお話したいと思います。
「シャジクモ類」に属するこれらの仲間の中から、陸上植物へつながる系統があらわれました。 |
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。