詳細
日時
2007/07/21(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館 1Fコンファレンスルーム(入館無料)
出演者
小田広樹研究員
(ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
小田広樹 室長 (ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろう 細胞・発生・進化・研究室 )
内容
私たちヒトは例外的ですが、脊椎動物のほとんどに尾があります。少なくとも脊椎動物ではこの尾を形作る仕組みはほぼ共通であり、脊椎動物の共通祖先が尾を持った魚のような動物であったことに異論はないでしょう。ところが、魚のような尾がどのような動物のどこに由来するのかはまだまだ謎のままで、この問題は解決すべき大きな研究テーマとして残っています。そのような中、私たちはクモ胚に見られる尾のような構造に着目して、最先端の技術を駆使し、研究を進めています。脊椎動物の尾とクモの尾の類似点、相違点を分子の言葉で明らかにすることによって、脊椎動物の尾の起源を理解したいと考えています。本レクチャーでは、こうした私たちの取り組みと関連する世界の研究の動向を紹介します。
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このイベントを開催する研究員をご紹介
小田広樹 (室長)
- 研究分野 発生生物学、細胞生物学
- 学位 博士(理学)
動物多様化の背景にある細胞システムの進化に興味を持っています。1) 形態形成に重要な役割を果たす細胞間接着構造(アドヘレンスジャンクション)に関わる進化の研究と、2) クモ胚をモデルとした調節的発生メカニズムの研究を行っています。
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。