詳細
日時
2009/01/17(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館 1Fコンファレンスルーム(入館無料)
出演者
橋本主税 研究員
(脳の形はどうやってできるのかラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
橋本主税 室長(〜2024/03) (カエルとイモリのかたち作りを探る 形態形成研究室 )
内容
両生類に限ることなく、背骨を持つ仲間(脊椎動物)の体づくりの過程は非常に異なるにもかかわらず、そこに働く遺伝子は互いに共通であろうと言われています。細胞や組織は全く異なる動きをし、また発生にかかる時間も胚の大きさも全く異なる生きものの形づくりに、種を越えて共通の遺伝子が働いている不思議はいまだ解明されておりません。 カエルやイモリは共に両生類の仲間ですから、もちろん脊椎動物の仲間でもあります。両者を比べると、成体の構造を見ても似たところがたくさんありますが、卵から形が出来上がる過程は特によく似ていて、原則的には同一の機構によると考えられています。同一の機構とは、細胞の動きや胚の形にとどまらず、ひとつひとつの現象に関わる遺伝子までもが共通の働きをしていることを意味します。しかし私たちの研究から、かたち作りの最も重要な過程が互いに大きく異なっていることが見えて来ました。この発見から、カエルとイモリを詳細に比較することによって、脊椎動物全体に潜在するかたち作りの仕組みに迫ることができないかと考えています。 今回のセミナーでは、カエルとイモリの違いと共通点についてご紹介し、そこからどのような可能性が広がるのかについてお話しさせて頂きます。 なお、今回は哲学の話は致しませんのでご注意ください!!
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このイベントを開催する研究員をご紹介
橋本主税 (室長(〜2024/03))
- 研究分野 発生学
- 学位 博士(理学)
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。