詳細
日時
2008/04/19(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館1Fコンファレンスルーム(入館無料)
出演者
蘇 智慧 研究員
(DNAから共進化を探るラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
蘇 智慧 室長(〜2024/03) (DNAから進化を探る 系統進化研究室 )
内容
昆虫と植物との共生関係の中で、イチジク属とその送粉コバチとの関係はもっとも厳密的で、もっとも種特異性の高いものである。1種のイチジク植物にただ1種のコバチが送粉している「1種対1種」と言われている。
「1種対1種」の関係はどうやって維持されているのだろうか? 広い分布域をもつイチジク属植物の種に送粉しているイチジクコバチは本当に同一種なのか? イチジクコバチが宿主を乗り換えることができるだろうか? そのために、どんなことを乗り越える必要があるだろうか? 最近の研究結果を紹介しながら、これらの問題を考えてみたい。
このイベントを開催する研究員をご紹介
蘇 智慧 (室長(〜2024/03))
- 研究分野 系統・進化・種分化・多様性 学位
- 学位 博士(農学)
カイコの休眠機構の研究で学位を取得しましたが、オサムシの魅力に惹かれ、進化の道へと進みました。1994年から現在に至るまで、ずっとJT生命誌研究館で研究生活を送ってきました。オサムシの系統と進化の研究から出発し、昆虫類をはじめとする節足動物の系統進化、イチジク属植物を始めとする生物の相互作用と種分化機構の研究を行っています。
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。