詳細
日時
2009/06/13(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館
出演者
蘇 智慧 研究員
(DNAから共進化を探るラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
蘇 智慧 室長(〜2024/03) (DNAから進化を探る 系統進化研究室 )
内容
節足動物は鋏角類(クモなど)、多足類(ムカデ・ヤスデなど)、甲殻類(エビ・カニなど)と六脚類 (広義の昆虫類) を含み、種数において最大な動物門である。近年の分子系統解析により、節足動物門の系統進化に関する理解は大きく変わった。従来、多足類(ムカデ類)から進化してきたと考えられていた六脚類は、実は甲殻類に近縁であることが明らかになった。しかし、六脚類がどの甲殻類の系統から進化してきたのかは、まだ不明である。また、鋏角類と多足類との系統関係も非常に混沌しており、鋏角類のウミグモが節足動物の中で、全く独立した系統であるとの報告もある。最近の研究結果を紹介しながら、これらの問題を考えてみたい。
このイベントを開催する研究員をご紹介
蘇 智慧 (室長(〜2024/03))
- 研究分野 系統・進化・種分化・多様性 学位
- 学位 博士(農学)
カイコの休眠機構の研究で学位を取得しましたが、オサムシの魅力に惹かれ、進化の道へと進みました。1994年から現在に至るまで、ずっとJT生命誌研究館で研究生活を送ってきました。オサムシの系統と進化の研究から出発し、昆虫類をはじめとする節足動物の系統進化、イチジク属植物を始めとする生物の相互作用と種分化機構の研究を行っています。
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。