詳細
日時
2009/04/18(土) 14:00〜15:30
場所
JT生命誌研究館 (入館無料)
出演者
小田広樹 研究員
(ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろうラボ)
参加方法
※参加無料
※事前申込不要
担当
小田広樹 室長 (ハエとクモ、そしてヒトの祖先を知ろう 細胞・発生・進化・研究室 )
内容
私たちはオオヒメグモ(Achaearanea tepidariorum)と呼ばれる種類のクモを使って細胞の仕組みや体の形作りの仕組みを研究しています。「なぜクモを使っているのですか?」と聞かれてこれまで困ることも多かったのですが、最近は、「意外に、クモは脊椎動物に似てるんですよ。」と答えることが増えてきました。もちろん、体の形とかは大きく違いますが、分子のレベルでいろいろな仕組みを調べてみると、研究によく使われているキイロショウジョウバエと脊椎動物の間ではかなり違うのに、クモと脊椎動物の間では非常によく似ているようなケースが見つかって来ています。本レクチャーでは、最新技術を用いた私たちの研究で明らかになりつつある、クモと脊椎動物の意外な類似性についてお話しします。
このイベントを開催する研究員をご紹介
小田広樹 (室長)
- 研究分野 発生生物学、細胞生物学
- 学位 博士(理学)
動物多様化の背景にある細胞システムの進化に興味を持っています。1) 形態形成に重要な役割を果たす細胞間接着構造(アドヘレンスジャンクション)に関わる進化の研究と、2) クモ胚をモデルとした調節的発生メカニズムの研究を行っています。
レクチャーについて
JT生命誌研究館の研究員をはじめとするさまざまな分野の研究者が、探究と発見の日々をお話します。
進行形の研究、そこで考えたこと、苦労話など研究を身近に感じる絶好の場です。
レクチャーを聞いた後には、会場も一体となって話の輪が広がります。入場無料です。